マイクロドラマ市場が拡大、ハリウッドやトップクリエイターが続々参入

かつて短尺動画配信サービス「Quibi」が巨額の損失を出して撤退してから数年、デジタルエンターテインメントの世界では「マイクロドラマ」が次の大きな波として注目を集めている。

短尺の縦型ドラマコンテンツに、大手スタジオや有名クリエイターが続々と参入し始めているようだ。

クリエイター主導の新作シリーズと大手スタジオの支援

元MrBeastのクリエイティブ・ディレクター、スコット・ブラウン氏が設立したSecond Rodeoは、ミュージカル・マイクロドラマシリーズ『Playback』の制作を発表した。

この作品には、Vine出身でTikTokなどで7000万人以上のフォロワーを持つハンナ・ストッキング氏が出演するという。AIによって作られた分身がポップスターとして成功し、主人公が葛藤する姿を描いた物語で、配信アプリ「My Drama」での公開が予定されている。

「My Drama」を運営するウクライナのテック企業Holywaterは、Fox Entertainmentからの支援を受けており、今後200作以上のマイクロドラマを独占配信する契約を結んでいる。Foxは、縦型ドラマが次世代のエンターテインメントを牽引するビジネスモデルであると評価しているようだ。

企業も参入、CMからエンタメへ

Disneyもマイクロドラマ制作会社DramaBoxに出資しており、60秒から90秒の恋愛ドラマシリーズが人気を博している。

また、P&GのパーソナルケアブランドNativeは、50エピソードに及ぶソープオペラ風のマイクロドラマ『The Golden Pear Affair』を2026年のマーケティングの柱に据えているという。

クリエイターのアラン・チキン・チョウ氏も、韓国コスメブランドLANEIGEのスポンサーを受けてマイクロドラマシリーズを制作するなど、ブランドとのコラボレーションも進んでいる。

Quibiの失敗が記憶に新しい中、懐疑的な見方もあるものの、モバイルファーストの縦型ストーリーテリングは新たな視聴者層を開拓するチャンスとして捉えられているようだ。ハリウッドの投資とトップタレントの参加により、マイクロドラマは短尺動画コンテンツの新たな進化形として定着しつつある。

Top image: © iStock.com / Jacob Wackerhausen
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