推し活の視点を持てば、投資がもっと身近になる? 3人のプロと考える「賢い選びの軸」<セミナーレポート>

仕事、パートナー、住む場所……。大きな決断から、週末の過ごし方やお金の使い方といった日常の選択まで、私たちの目の前には常に複数の選択肢が広がっています。

「自分が本当に大切にしたいことは何だろう?」
「将来のために、今どんな選択をすべき?」

そんなとき「推し活」の視点を持つことで、その迷いが晴れるとしたらいかがでしょう?

本記事では、2026年1月21日(水)に開催した SPARX presents:Z世代応援セミナー「推し活が分かれば、投資が分かる?20代で知っておきたい『選びの軸』」 の内容を、一部ダイジェストでまとめてお届けします。

各業界の「プロ」同士で
推し活と投資を考える

——本日は「スパークスプレゼンツ Z世代応援セミナー 推し活がわかれば投資がわかる」をご視聴いただきありがとうございます。推し活と投資について、一見全く別の世界の話なのかなっていう風に思えるかもしれませんが、今日はそのあたりを各分野のスペシャリストの方たちをお招きしておりますので、ぜひみなさんのこれからの人生に役立つ「物事の選びの軸」という視点について一緒に見ていけたらなと思います。ではゲストのご紹介です。
まずお1人目、タレントでプロ雀士としてもご活躍されている中田花奈さんです!

中田花奈(以下:中田):よろしくお願いします。普段はタレント活動をしつつ、Mリーグという麻雀のプロリーグ戦にも参戦しています。あとは麻雀カフェ「chun.」というお店のオーナー店長もしています。

——最近、若い世代でもまた麻雀好きな方が増えているとか。

中田:そうなんです! 私もその実感がありますし、いろいろな世代の方に楽しんでほしいと思っています。

——また、今回のセミナーのテーマが「推し活」なんですが、中田さんに関しては「推される側」の経験もある方と思うので、そのあたりの見解も楽しみです。

中田:はい、とても面白いテーマですよね(笑)。私も元々お仕事を始める前からアイドルの方たちの推し活もしていましたし、現在もありがたいことに推していただく機会もあります。あと、私自身も長く投資をやっていたり、一応1店舗ですがお店の経営もしていたりするので、今日はいろいろな視点からお話できたらいいなと思っています。

——2人目は、推し活のプロである株式会社Oshicoco代表の多田夏帆さんです。

多田夏帆(以下:多田):よろしくお願いします、Oshicocoの多田と申します。まさに推し活から名前を取った推し活の会社をしております。元々はライターをやっていたんですけど、色々と記事を書くなかで、自己肯定感が低い人向けの記事がすごく伸びるっていう経験をしたときに、現代人はどうやって自分に自信を持っていくことができるんだろう?というふうに考え、推し活というテーマに出会いました。なにかを応援する活動のなかでチャレンジをすることが推し活の中にもあって、それが自分を好きになる1つのきっかけにもなるんじゃないかなという思いで、今は推し活グッズの販売と、コミュニティ運営、そして企業のスポーツチームやエンタメ会社さんのファン作りマーケティング支援のお仕事をしております。

——推し活ビジネスに加えて、多田さんご自身も「推し活ガチ勢」だと聞いています!

多田:はい、私はもう長年タイのドラマや俳優さん、そしてT-POPが大好きで推し活をしています。タイにもかなり頻繁に行っていて、タイ料理は週に8回食べるという異常な推し活人生を送っています。

——週7を超えているんですね(笑)。よろしくお願いします。では最後に、投資のプロフェッショナルということで、スパークス・アセット・マネジメントの長谷川翔紀さんです。

長谷川翔紀(以下:長谷川):みなさんこんにちは、長谷川です。私の所属するスパークスは、お客様のお金をお預かりする形で運用を行う投資運用会社でして、私はその中で宇宙投資チームに所属しています。

——今さらっとおっしゃっていた、宇宙投資という言葉が気になります!

長谷川:イメージ的には、ロケットや人工衛星などを開発している企業へ投資をさせていただいています。元々、私は大学の頃に宇宙建築という分野に関わっていましたが、現在は金融という側面から宇宙産業に携わっています。

——なるほど。「宇宙建築」は、いわゆる火星に移住するぞみたいな研究ですか?

長谷川:はい、たとえば月で人が暮らすためにはどういう建物を建てなきゃいけないのか、あるいは国際宇宙ステーションでどういう設備や建物にしなきゃいけないのか、といった研究です。

——とても興味深いですね。ではテーマに入る前に、まずは今日のセミナーのベースとなる考え方について、スパークス長谷川さんからご共有いただけたらと思っております。よろしくお願いします。

人生で覚えておきたい
「3つの輪」という考え方

長谷川:私たちスパークスは、代表の阿部が36年前に創業した独立系の投資運用会社です。2001年の12月に上場いたしまして、現在、東京、香港、韓国と日本とアジアに拠点を持ち、現地現物を前提とした調査を行いながら投資を行っている会社です。会社としては、現在2兆2334億円(2025年12月度)を運用しております。

© SPARX

(スパークスでは現在、4つの分野に注力している)

——長谷川さんありがとうございます。ぜひスパークスさんが大切にされている投資哲学「3つの輪」についても教えていただけますか?

長谷川:もちろんです。我々スパークスは3つの観点で投資を行っておりまして、これを「3つの輪」と呼んでいます。
1つ目が「経営者の質」です。一口に質と言っても色々な要素がありますが、やはりそのなかでも「誠実であるか」などの観点が重要になってきます。
2つ目が、「企業収益の質」です。これはビジネスモデルが優れているかどうか、という観点で見させていただいております。
3つ目が「市場の成長性」。これは、いわゆるその会社がいるマーケット・市場が今後伸びていくのかを我々は非常に重要視しています。
私たちスパークスはこの「3つの輪」という哲学のなかで企業を探索しまして、この3つの輪のちょうど真ん中に入ってくるような会社を選び投資をしています。

——ビジネスシーンだけではなく、人生を見ていく上でも汎用性も高く、我々も応用できそうな考え方だなと感じました。ではさっそくトークテーマに入っていきましょう。

スパークス 長谷川

スパークスでは、「経営者の質」「企業収益の質」「市場の成長性」という3つの輪を大切にしています。

© SPARX

テーマ1.
Z世代にとっての「推し活」とは?

——まずテーマ1では「推し活」そのものの解像度を上げていきたいと思います。推し活という言葉自体はメディアでもたくさん使われていますし、だいぶ一般的になったかなとは思いますが、ぜひ推し活のプロでいらっしゃる多田さん、詳しく教えていただいてもいいですか?

多田:みなさん推し活と聞くと、たとえばアイドルのコンサートに行くこととか、アニメを見ることとか、そういうものを連想される方が多いかなとは思うんですが、それだけが推し活じゃない、というのがポイントとなります。弊社Oshicocoで推し活をどのように定義しているかというと「推しを応援したり、自分磨きや創作活動をすること」と定義しています。また、推しの対象に次元や性別は問わず、モノだったりコトだったりすることもある、というふうに捉えています。

——なるほど。モノが含まれるという観点や、クリエイティビティが生まれてくる、という観点が面白いですね。

多田:そうなんです。ただエンタメを消費するというよりは、たとえば野球がお好きな方がキャンプのために宮崎県に初めて行って、その土地のグルメを楽しんだり、同じチームが好きな友だちができたりとか。あとは推しを通じて新しい言語を学んだりとか、そのように好きな対象がいることによって、これまでしたことがなかったチャレンジや新しい人間関係が生まれる、これが推し活の醍醐味であり、みなさんがお金や時間を使っている理由なのかなと考えています。

——ちなみに、推し活のなかにもタイプや分類があるのでしょうか?

多田:弊社では推し活をされる方々には3タイプいるかなと考えているんですね。
1つ目が「母性父性タイプ」。実は1番多数派で、推しに対して成長を求めるっていう共通点があります。アイドルだったらアンダーから選抜にとか、ジュニアからデビューとか、スポーツでも2部から1部のように、推しが成長していくことを楽しみにしてるタイプです。
2つ目はもっと直感型で「ときめきタイプ」と呼んでいます。かっこいいとか可愛いとか、疑似恋愛的な楽しみ方で、ときめきの感情をすごい大事にしています。
3つ目が、「宗教タイプ」です。この人たちは、母性父性でも疑似恋愛でもなく、推しの発言や歌詞、存在自体が自分にとっての生きる道しるべになっている感覚の方です。たとえばレディー・ガガってみんなにガガ様と呼ばれていたり、鬼滅の刃の煉獄さんも全員が “さんづけ” をするような「存在自体」の推し活です。

—— 中田さんは推される経験も豊富かと思いますが、今のお話聞いていかがですか?

中田:基本的には1つ目の「がんばってもっと駆け上がってほしい」というファンの方が多い印象です。ただ活動を長く続けていくと、すべての発言や何を言っても全肯定される崇拝型になっていくタイプもあるなって聞いていて感じました。私の場合は今また新しく麻雀を始めて、プロという場で戦っていくときに、始めたての頃はあまり成績が残せなかったのですが、だんだん成績が残せるようになってくると応援していて楽しいと思ってくださるみたいで、それを伝えてくれるのも力になるし、循環しているなと思います。
あと、麻雀にとってメンタルは大事なのですが、負けが続いて悔しくて落ち込んだりとか、泣いたりしちゃってる姿を、裏のドキュメンタリーとして見せてきてしまっているので、それがファンの方の気持ちに繋がってくれていたのかなと、今改めて自分も認識しました。

多田:やっぱり推しがきっかけで繋がった仲間たちと一緒に「自分たちが応援することで成長をサポートする」っていうところに醍醐味を感じている方は多いのかなと思います。誰かを支えるとか、誰かのために頑張ることの楽しさとか、あとは人と繋がっている感覚が推し活にハマっていく理由なのかなと感じています。

—— 長谷川さんは、推し活はいかがですか?

長谷川:推し活と言えるのかは分かりませんが、冒頭でも触れさせていただいた「宇宙建築」などは近い部分があるかなと思います。学生時代にそれこそ仲間と集まりながらずっとやっていたので。宇宙建築そのものは、なかなかすぐに建つことはありません。当時、みんなで宇宙建築の草の根活動もしていたので、感覚は推し活ととても近いと思います。私は、宇宙建築の延長線上の1つとして、宇宙投資もやらせていただいてはいるので、そういう意味ではまだ推し活の延長線上にいるのかなって個人的には思っています。

—— ちなみに、みなさんが視聴者のみなさんと同世代の頃だった20代前半のときはどのような推し活をしていたのでしょうか?

中田:私は乃木坂46になる前からAKB48さんとか色々な女性アイドルを推していて、ライブや握手会にもけっこう参加させていただいていました。乃木坂46のオーディションを受けたきっかけも、これからアイドルになる子を見られると思って、本当にオタク心みたいなところがきっかけでした(笑)。そう考えると、自分自身も推し活で人生が変わっていますね。

—— 麻雀やMリーグの世界での推し活的な要素はいかがですか?

中田:Mリーグでもオフィシャルグッズショップなどは多いですし、あと麻雀のプロだと打ち方に人それぞれ性格が出るので、この打ち方がかっこいいから好きとか、スポーツのような側面もあると思います。チームカラーとかもあるので。

—— 多田さんは先ほどタイ推しの話をしていただきましたが、好きになったきっかけはなんだったのですか?

多田:最初は本当にミーハーな気持ちで、Xで見かけたタイの俳優さんが超かっこいい、みたいなところからです。そこからドラマにハマり、ドラマに出てるタイ料理とかもおいしそうで食べたくなっちゃうんですよね(笑)。あとタイには仏教文化も根付いているのですが、ドラマでそういうシーンを見ると、もっと勉強したくなったり知りたくなってきて、普通に生きていたら知らなかったはずのこと色々知れるのがすごい楽しくて、いつのまにかタイ推しになってました。

長谷川:私が宇宙建築にハマったきっかけは、イメージ的に建築って普通は地上に建てるものを想像すると思うのですが、当時「地上の建物はもう大方やり尽くしたんじゃないか」っていう感覚がありました。であれば、次は宇宙じゃないか、と。それで当時、宇宙の建築を探し始めたときに、宇宙建築を研究している学生の集団を見つけ、そこからずっと彼らと一緒にやっている感じです。そのコミュニティに貢献もしたいですし、またどこかでビジネスとしても交われたらいいなと思っています。

Oshicoco 多田

推し活とは「推しを応援したり、自分磨きや創作活動をすること」と定義しています。

テーマ2.
「推し活」と「投資」の共通点や違いは?

——推し活への理解が深まってきたところで、テーマ2では、推し活と投資の共通点や、逆にここは異なるんじゃないか、というところをぜひみなさんの意見を伺っていければと思っております。まず長谷川さんいかがでしょうか?

長谷川:私がいま担当している宇宙投資の領域では、いわゆるスタートアップやベンチャーと呼ばれるような、まさにこれから、という会社に投資をしています。そうなってくると創業初期の、本当にもう2〜3人で、しかもガレージで始めましたみたいな状態の会社もあります。すると、冒頭でお見せした「3つの輪」の観点で言うとこれからもっと伸ばしていかないといけない状態で、一方で磨けば光る部分があったり、この経営者だったら今後伸びていくんじゃないか、みたいな期待感の中で我々は投資をしていきます。じゃあ投資をして終わりかと言われると、そうではなく、経営者が成長していけるように支援を行ったり、事業面でアドバイスさせていただき、磨いていくような関係性なので、そう考えると共通点があるかなと感じます。

——中田さんは麻雀カフェのオーナー店長などもやられていますが、いかがですか?

中田:麻雀店のイメージは入りづらいとか怖いそうとかがあると思うんですよね。あとは対局するのはイメージできますが、観戦するイメージはあまりないのではないでしょうか。そんなときに、私が麻雀業界を盛り上げていくためにできることは何かなと考えて、ある意味で麻雀業界への投資という意味で始めたお店でもあるので、愛ゆえの投資、みたいなところは近さを感じますね。
たぶん野球やサッカーを昔やっていて今はもうやっていない方でも、スポーツバーなどで観戦して楽しんでいる方はたくさんいらっしゃって、麻雀でもそういう環境を作りたいですし、推し活の要素でもある友だちや仲間を作りやすい競技だとも思っているんです。

多田:中田さんのお話を聞いていて思ったのが、やっぱり推し活って1人でやるというよりは、誰かとやる、誰かに勧めたい、というニュアンスがすごくあるなと思いました。そう考えたときに投資はその前提ではないかなっていうのが、まず1つの違いになるんじゃないかなって思いました。あとは推しからの「ありがとう」や「感謝」のようなレスがあると嬉しくて承認された気持ちになったり感情的なリターンを求めますが、投資に期待するリターンは、やはり金銭的な比重が大きい。投資先を選ぶ楽しさや軸などは推し方と共通している部分もあると思うんですけど、やはり最後は自分で決めると思うので、そこは違いになるかもしれませんね。

長谷川さん:多田さんのおっしゃっていただいたような印象を私も持っていまして、とくに我々スパークスはお客様の資産をお預かりして運用をする立場です。お客様からは純粋にリターンを追求してくださいという形でお預かりをしています。そうしたときに、私含め「宇宙建築をやりたいから宇宙に投資します」という文脈だけではリターン狙いではなくなってしまうので、純粋に推し活とは異なる部分かなとは思います。

——リターンを論点にするのは確かに面白い視点ですね。あとは時間軸の話もあるかもしれません。それこそ「宇宙投資」などは、時間軸がものすごく長そうですね。

長谷川:確かに宇宙の分野は、長い目線でちゃんとこの業界が伸びてくるのか、この経営者が伸ばしていけるのか、という議論にはなってくると思います。たとえば宇宙建築分野でアカデミアで踏ん張ってる仲間たちは、今も論文を書いたりしながら宇宙建築の研究をして、将来的に人類にとって、のような時間軸で動いている人もいるわけです。一方で、1つ事例を挙げさせていただくと、私たちがファンドから出資をしている会社の1つに「ElevationSpace」という会社があります。実はこの会社は、私が宇宙建築を学生の頃一緒にやっていたときのメンバーの1人が創業した会社なんです。実際に投資するにあたっては、簡単に投資をするとの結論には至ってなく、現実的にビジネスの話も見ながら、人材も集めて、しっかり儲かるモデルを模索してから検討を進め、これであればきちんと伸びていくんじゃないかというところで、投資に至りました。

——冒頭見せていただいたスパークスの「3つの輪」で見ていくと、スタートアップでありがちなのが、人材やリソースが弱そうだなとか、この市場伸びそうだけどもっと確証が欲しいなとか、どこが足りなくて、どうなれば踏み切るべきかのような判断の軸になりそうだなと感じました。あとは推し活の視点で見ると「苦しい時こそ推さねば」みたいな行動もありそうですよね。

多田:まさに先ほどご説明した母性父性タイプだと、勝ち負けだけじゃなくて、プレイスタイルやチーム内の絆にも着目をしているので、本当に苦しい時こそがんばれ、と応援してくれる傾向にありますよね。推し活の場合は、ただ単純に勝ってるチームが好き、みたいな話ではないですよね。なので、いい時だけじゃなくて悪い時もっていう考えにこう繋がっていくのかなと思います。
逆に今の話とかってプレイをされる中田さんはどの様に感じられるのかお聞きしてみたいんですが……!

中田:今Mリーグに参戦して3年目ですが、最初の1〜2年目は本当に結果が出なくて。強い先輩方と戦っているので負けて当然かもしれませんが、今年こそ勝たなきゃいけないという感覚があります。
負けて当然という言い方も良くないんですが、たぶん私の成長物語を見たいと思うので、そのためにすごく努力しているつもりですし、今、少しずつ結果が出るようになって勝てるようになってきたのはファンの方がすごく喜んでくれています。まだまだだけど可能性があると信じてくれているのも励みになります。
たぶん投資も、まだ結果が出なくても、長期的に見て、可能性があると信じなきゃいけないときがあるので、私にとってはそこが「推し活」と「投資」で似ている部分かなって感じます。

長谷川:いま中田さんがおっしゃったことってまさしくだなと思いました。私が投資担当させていただいてるスタートアップ企業も、順風満帆でいくなんてことはなかなかないんですね。経営面で困難があったり、予想しないことが起きたりして、会社が窮地に立つことはとてもよくあることです。そういうときに踏ん張れるかどうか、苦しいときに頑張っていけるかが大事です。我々も、もちろんいいところだけを見るのではなく、そこから立ち直ってこられるような経営者の質の評価は重視しているので、近い部分がありますね。

——推し活も投資も、ずっと右肩上がりで好調子なことなんてほとんどないなかで、自分がどういうスタンスで支えていくのかとか、投資していくのか、というところはそれぞれの哲学が明確に出てきそうな性質のものですね。

中田花奈

「愛ゆえの投資」「長期的に可能性を信じる」というのは、似ている部分かもしれませんね!

©︎乃木坂46LCC

視聴者からのQ&A
にもお答えいただきました

Q1:宇宙投資の話が興味深かったんですが、スパークスさんでは他にどのような業界やジャンルにプライベートエクイティ投資をしているのですか?

A. 長谷川:宇宙投資以外もやらせていただいていまして、なかでも宇宙投資は小規模で、どちらかというとAI(知能化技術)やロボティクス、カーボンニュートラルなど今後エネルギー問題を解決していきそうなところを含めて投資させていただいています。そのような領域は「未来創生ファンド」というファンドより、今後の未来を作っていけるような技術や会社に投資させていただいております。

Q2:多田さんが推し活をしたり、企業の推し活をご支援されている中で、やりがいだったりとか喜びを感じるのどんな時ですか?

A. 多田:弊社はエンタメの会社さんとか、スポーツチームとかのファン作りというところのご支援もしてるんですけれども、これまでエンタメ業界に限らず日本の企業さんってプロダクトアウトの考え方で「いいものを作れば売れる」「いい作品、いいクオリティのものをまずは作って、そしたらファンはできるだろう」という考え方がメインだったんですね。ただ、やはりコロナ以降の社会やSNSの進化を見ていくと、それだけじゃないよね、と。やっぱり拡散してもらえるための仕組みを作ったり、ファンの方たちが本当に喜んでくれることをプラスでやっていったり、見せ方を変えないといけないよねっていうところがあり、そこを弊社を支援しています。そのなかでクリエイターの方たちやアイドルの方たちが一生懸命やっていることがより多くのファンの方に伝えることができたりとかすると、より仕事のやりがいが感じられますね。

Q3:今後注目の推し活のジャンルや分野はありますか?

A.多田:これは投資に重なる部分もありそうかなと思いまして、弊社では「推し活総研」という推し活に関するデータも取っているんですが、今小学生や10代の子たちに何を推していますか?って聞くと、圧倒的にVTuberや歌い手と呼ばれる、顔を出さずに自分の歌を配信してるような人を推している子がすごい増えてるんですね。10代だと今は推しに使う金額も少ないんですが、この層が5年10年してメインの消費層になってきたときにより伸びてくだろうなっていうのは感じますね。


Q4:中田さんは投資もやられてると思うんですけど、投資を始めようと思ったきっかけはなんだったのですか?

A.中田:両親や祖母など、家族が投資をやっているところを子どもの頃から見ていたので「大人になったらみんなやるもの」だと思っていました! なので知識として身につけておいて、触れておいたほうが良いものだと理解していて、少額から始めてみました。最初は身近にある飲食店や知っている企業さんの株を買って「このお店が好きだから」という理由でまさに推し活みたいな感覚で会社を選んだりしていましたね。今はもうちゃんと調べますが、きっかけはそんな感じでした。

Q5:投資の知識や考え方が麻雀に活きることはありますか?

A.中田:数字や期待値の関わり方など、けっこう共通点があるかなと思います。麻雀は基本的に4人でやるゲームですが、相手3人それぞれの思惑とか思考を読んだり、未来を予測したりすることは投資と似ています。何個か情報や条件があるなかでこの株を買おうかなとか。麻雀も何個か情報が出ているなかで、それを拾って拾って最終的にいい未来になるように予測する部分がありますね。みんなの思惑とチャートを読むので、似ているかもしれませんね。

Q6:冒頭でご紹介していただいた「3つの輪」は、様々なシーンで応用できそうだと感じたのですが、見ていく順番などはあるのでしょうか?

A.長谷川:我々が投資をする際に、何か順番を決めて見ていってるわけではありません。ただ、例えば自分がどこかの企業に就職をするってなった時に、1番わかりやすいのは市場/マーケットになってきますよね。今後伸びる業界のほうが、例えば給与が上がるかもしれないですし、逆に経営者を見て「この人のもとで働きたい」みたいな判断もあるかもしれません。むしろ投資という観点では、3つの輪のすべてを見させていただくんですが、日常生活や自分の進路という観点では、ご自身の中で優先度や順番を決めて見ていくっていうのは1つ考え方としてあるのかなとは思いました。


 

本セミナーでは、立場や業界の異なる3名のプロが、一見遠い存在に思える「投資」と「推し活」の共通点や相違点について、さまざまな視点から意見交換をしてくれました。

読者のみなさんも、この対談セミナーをきっかけに「自分らしい選びの軸」を考えてみてはいかがでしょうか?

投資や推し活だけではなく、進学先や就職先、ビジネスで取引先を選ぶときなど、さまざまシーンで応用できるはずです。