紫外線対策はSPFの数値だけじゃない。ストレピアUVクリームが提案する新常識

スキンケアブランド「ストレピア」を展開する株式会社ナチュラルビューティハウスが、あえてSPF16・PA++という低い数値のUVカット美容クリームを世に送り出しました。高SPF全盛の時代に、なぜその選択なのか。同社が初めて公開した開発思想には、日焼け止め選びの「当たり前」を静かに揺さぶる視点が詰まっています。

「高SPF=正解」の落とし穴

ドラッグストアの日焼け止め売り場を見渡せば、SPF50・PA++++の製品がずらりと並んでいます。数値が高いほど紫外線を防ぐ力が強い——それ自体は事実です。SPFは紫外線B波、PAは紫外線A波に対する防御指標であり、肌の老化原因の多くを占める「光老化」を防ぐうえで、どちらも重要な数字であることは間違いありません。

しかし、ストレピアが投げかける問いはシンプルです。「いくらSPFが高くても、落ちてしまえば同じではないか」と。

実際、汗や皮脂、マスクとの摩擦で日焼け止めが落ちやすい日本の夏を思い返すと、この指摘には妙な説得力があります。高SPF製品を朝1回しっかり塗って安心する人と、低SPFでもこまめに塗り直す人。実効的な紫外線防御という観点では、後者のほうが理にかなっているケースも少なくないのではないでしょうか。

同社の代表取締役・佐上美佳氏は、日焼け止め特有の重たい使用感や肌への負担が苦手だった自身の経験から、「毎日心地よく使い続けられるUVケアが必要」と考えたとのこと。8年もの開発期間を経て完成した同製品には、「毎日続けられることこそが未来の肌につながる」という信念が込められています。

「防御」の先にある修復という発想

同製品の最大の特徴は、世界初となる「プラチナナノ化HSP」の配合です(原料メーカー調べ、2023年9月時点)。HSP(ヒートショックプロテイン)とは、人の体にもともと存在するタンパク質の一種で、温まると活発になる性質を持っています。2010年に学術誌『Journal of Biological Chemistry』に掲載された研究では、HSP70の発現が紫外線B波による表皮ダメージの予防に寄与する可能性が示されました。

ストレピアでは、宝石のプラチナを肌に浸透しやすいようナノ化し、HSPを豊富に含む独自成分「ミューンS」でコーティングするという手法を採用。紫外線を「防ぐ」だけでなく、ダメージを受けた肌を「整える」という二段構えの設計思想がここにあります。

さらに、紫外線吸収剤を使わず、紫外線を反射してカットする散乱剤を採用している点も見逃せません。ハワイやパラオでは海洋環境保護の観点から、一部の紫外線吸収剤を含む日焼け止めの販売が法律で規制されています。肌へのやさしさと環境配慮が自然と重なる処方設計は、近年の消費者意識の変化にもフィットしているように感じます。

数値で選ぶ時代の、その先へ

同製品は30g入りで税込12,100円、使用期間は約2ヶ月。このたび横浜市のふるさと納税返礼品にも採用が決定しました。従業員10名の小さな会社が8年かけて磨き上げた一品が、地域の「顔」として届けられるというのは、なかなか胸が熱くなるストーリーです。

私たちはつい、わかりやすい数値に安心を求めてしまいます。SPF50という数字は、まるでお守りのように心強い。けれど、本当に肌を守るのは「数値の大きさ」ではなく「続けられる習慣」なのかもしれません。

高スペックを追い求めるのではなく、自分の肌と心地よく付き合える選択肢を持つこと。ストレピアの提案は、日焼け止め選びだけでなく、美容との向き合い方そのものに、小さな問いを投げかけているように思えます。

Top image: © 株式会社ナチュラルビューティハウス
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