お洒落な部屋を演出する。クロッカスの水耕栽培での育て方

クロッカスは、毎年春先になると、華やかな黄色や紫色、白色の大きな花を咲かせるアヤメ科の品種で、球根から育てることができます。品種によっては、秋咲きのものもあり、育てるのに広い場所を必要としないため、人気の花のひとつとなっています。

ご自宅でも手軽に始められる水耕栽培でのクロッカスの育て方や注意点について、ご紹介していきましょう。

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クロッカスの水耕栽培の初期に気を付けたいことは?

クロッカスの水耕栽培を始める時期は、9月下旬から11月頃が適しています。水耕栽培に使用する球根は、できるだけ太っている大きめのものを選んで購入しましょう。

球根が入るカップや容器を用意し、最初に球根の底が軽く触れる程度の水を入れ、根が出てくるまでは、比較的暗く涼しい場所に置きます。クロッカスの花芽がつくように、水耕栽培を始めてから最低でも2週間は、十分に寒気に触れさせることが大きなポイントとなります。1月の中ごろまでは、屋外などの気温が15度以下になる寒い場所におくとよいでしょう。

球根から根が伸び始めたら、少しずつ水の量を減らし、常に根っこの先端だけが、水に触れるくらいの水量を保ちます。球根自体が水に浸かり続けると、腐ってしまいますので、注意が必要です。水の入れ替えは、週1回が目安ですが、水が濁って気になるようであれば、こまめに水を取り替えましょう。水の汚れを抑制してくれる根腐れ防止剤を使用することも可能です。

クロッカスの開花時期を迎えるまでに気を付けたいことは?

水耕栽培を始めてから1ヵ月ほどが経過し、根っこも十分に伸びていることが確認できたら、日当たりが良い明るい窓辺などに配置替えをします。

美しい花が咲く春になるまで、水耕栽培の容器の水は、適宜入れ替えて清潔に保ち、根っこの先端だけに水面が触れている状態を維持します。

クロッカスは、寒さにも比較的強く、心配される病害虫は特にないため、特別な対策は必要ありませんが、湿気だけには弱いため、注意が必要です。水が球根についていないかどうかをこまめにチェックし、日当たりと風通しの良い環境を整え続けることが必要です。

花が終わった後は、残った球根を地植えして育てることができます。地植えをしてから花が咲くまでは、2年程度は必要なようです。

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クロッカスの容器には、自分なりのアレンジを加えて楽しもう!

クロッカスの水耕栽培をするときには、定番として、透明なガラス製の容器が多く使われます。お部屋の雰囲気や、インテリア、家具などに合わせて、統一感のある色彩の容器や、差し色となる鮮やかな容器を選んでもオシャレに仕上がります。

クロッカスの水耕栽培が初めてで、ちょっと自信がないという方は、市販品でクロッカス専用の容器がありますので、購入されると安心です。球根が1つだけ置けるものから、数個まとめて置けるものまで販売していますので、花が咲いたときの様子をイメージしながら、インテリアとしても楽しめるタイプのものを選びましょう。

水耕栽培には慣れていて自信がある方は、例えば、ワインボトルなどのオシャレで身近にあるものを栽培容器として使っても素敵です。お気に入りのグラスに、細い針金で球根の支えを作って、周りを好みに応じて飾り付けすることで、ちょっとした置物として、自分なりのアレンジを楽しむ工夫をするとよいでしょう。

こまめな水替えと、置く場所にさえ気をつければ、思っていたより簡単に、クロッカスの水耕栽培ができることがお分かりいただけたことと思います。室内に、季節の花や緑を絶やさず楽しみたい方は、育てやすいクロッカスの水耕栽培から始めてみませんか?

TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。