キャサリン妃も夢中になった「ガールスカウト」。子どもの可能性がどんどん広がる10の理由とは?

「この子には幸せになってほしい」というのは、すべての親が思うこと。しかし、人が「私は幸せだ」と思えるためには、どんなことが必要なのでしょう。電通こころラボが、全国5万人を対象とした「日本人の幸福度調査」を実施したところによると、幸福感の大きな要素は「自己肯定感」と「将来の希望」となっています。また、この要素は男女差があって、女性のほうが低いという結果に……。

そんな中でオススメしたいのが、ガールスカウトです。最近では、 英国のキャサリン妃が幼少期から所属していたことで話題ですが、実際、その活動からは、どんなことを学べるのでしょうか?

01.
「女の子だから……」は禁止!

123464206275_Large ガールスカウトには、女の子だけが参加できます。そのため「荷物運びは男の子の仕事」、「料理は女の子がやるべき」などと、固定化された性別役割で行動を制限されることはありません。

重たい荷物も工夫して女の子だけで運びます。 性別にとらわれてしまうと「私は女の子だから、これはできない」と自分の力を低く見積もってしまうことも。

性別にとらわれない活動が、子どもたちの可能性を広げています。

02.
悩んだら
まず「お姉さん」に相談

girlscout-01160121-06 ガールスカウトには、幼稚園児から高校生までが通います。指導者は大学生や社会人の女性たち。異年齢集団で活動するため、いつも身近に「憧れのお姉さん」や「相談事ができるお姉さん」がいることになります。

つまり、ガールスカウトではロールモデルや相談相手が身近にいる環境。例えば「友達とうまくやっていけない」と悩んでも、それを相談したり、うまくやっているお姉さんを真似することで解決できたりします。そういう相手がいることも、人生のある時期において大切なことでしょう。

03.
地域、学区を超えた
「第三のコミュニティ」

girlscout-01160121-11 ガールスカウトは全国のあちこちにある「団」に所属するスタイル。自分の家から一番近い団に通わなくてはいけないというルールもありません。そこでは通っている幼稚園や学校とは違う人たちにも出会えます。 大人でも、「家庭と職場以外の『第三の居場所』が必要だ」と言われます。家庭と学校以外の第三の居場所としてガールスカウトがあることは、子どもたちにとって大きなプラスとなるはずです。

04.
手話学習や茶道も!
経験が可能性を広げる

girlscout-01160121-01 ガールスカウトの活動の基本は体験学習。内容は所属する団によって異なりますが、キャンプ、農業体験、ハイキングなどの自然と触れ合う活動や手話学習や茶道体験、国際交流イベントへの参加といった文化的な活動など、さまざまな活動を行っています。

さまざまな体験をすることは、心を成長させます。自分の好きなことや得意なことに気付くきっかけになります。

05.
社会貢献活動を
「日常」に取り入れる

780315201185ガールスカウトは「社会貢献」を大切にしており、体験活動の中には地域の美化活動、森林保全活動、募金活動なども含まれます。

他人に親切にしている人は幸福感が高く、心身も健康だという研究結果もあります。また他人に親切にする人は、問題や困難に直面した時にも、それに向き合う力が強いとも言われています。社会貢献活動を生活に取り入れることは、自身の人生にとっても意義のあることと言えます。

06.
「自分で出した答え」を
大切にする

girlscout-01160121-10 ガールスカウトの体験活動は、指導者が「これをしなさい」と指示するものだけではありません。ときにはすべて子どもたちが計画し、実行することも。

「自分たちで考え答えを見つけて、それを大切にする」ということを重要視しています。 学校の勉強とは違い、世の中の多くのことには答えが複数あります。自分で見つけた答えに自信が持てないと、周りの意見に左右されて意に沿わない選択をしてしまうことも。「自分で見つけた答えを大切にする」。それはとても貴重な学びとなります。

07.
失敗、失敗、また失敗

子どもたちが計画し、活動を実行するときには、すべてがうまくいくとはかぎりません。時には失敗することも。でも、ガールスカウトの指導者はそれも織り込み済み。大事に至らない程度の失敗ならば、リカバリー策を計算しつつ見守ります。

失敗することで、内面的に大きく成長できることも多いもの。たとえば友達とケンカをすれば、ケンカした後の気持ちから友達の大切さを学べたり、ケンカをしないための付き合い方を学べたりします。失敗を恐れずやってみることで、子どもたちは成長します。

08.
一人ひとりが
役割と責任をもつ

91411_Largeガールスカウトはグループで活動します。常に特定の人がリーダーとなって活動するわけではなく、グループのメンバーが役割に応じてリーダーシップをとります。ひとつのゴールに向かって、集団で活動を進めるなかで、個々がさまざまな役割と責任を果たすのです。

その過程で、子どもたちは自分の長所に気づき、自己肯定感を持って、成長していきます。

09.
否定しない

girlscout-01160121-03ガールスカウトでは、個々の子どもを他の子どもと並べて、比較することはしません。それが、体験学習でのびのびと失敗できることにもつながっています

「あの人はできるのに、私にはできない」と自身を否定し始めると、幸福感は下がり長所を伸ばせなくなったりするかもしれません。「否定をされない場」を持つことは、とても大切なことです。

10.
手に入るのは
「自己肯定感」と「将来の希望」

ここまでで紹介したように、ガールスカウトでは、さまざまな体験を重ね、学ぶことができます。

子どもたちは、異年齢をはじめとする多様性のある集団のなかで、自分のことを知り、「自己肯定感」を得ることができます。また、コミュニケーションを通じて、憧れの対象を見つけ、自分もこんなふうになりたいと「将来への希望」を見つけることもできるでしょう。

そう、このふたつは、幸福な人生において不可欠なこと。ガールスカウトのコンセプトは「世界中の女性の幸せを願う団体」なのです。

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