趣味に「恋すること」と「愛すること」の違い

ドキドキの連続で、日々気持ちが浮き沈みする恋愛。この「恋してる」「愛してる」を自分の趣味に当てはめたとき、恋と愛、両者の違いはどんなところにあると思いますか?

モノ集めに夢中になるのが恋
やり方を深く模索するのが愛

一緒にいると楽しくて、見てるだけでワクワク・ドキドキして、もっと知りたくて寝る時間が惜しいほど考えるだけで胸がいっぱいで……。恋のスタートってそんな感じですよね。恋ってまだ相手のことが全てわかっていないから、パーツを一つひとつ集めているようなもの。

かわいい、かっこいい、楽しい、あれもこれも、と。もっともっと自分が「いい」と思ったところを集めたくなるのが趣味に恋してる時ではないでしょうか。たとえば、趣味に必要なグッズをどんどん収集している状態です。アウトドアで考えてみれば、ハウツー本を読んで、最適なギアを選択していく、その時着る服も増やしていく。そんなグッズ集めに夢中になって、とりあえず登山を始めることができた、それが「趣味に恋をしている」状態といえそうです。

一方、「趣味を愛している」という状態は、趣味をどう行うか、自分のやり方の模索時期に入っている状態でしょう。例えば、登山中のメンタルをどのように保つのか、キャンプ中でも食べることだけではなく、もっと自然観察をやって詳しくなりたいなど、趣味を始めることから一歩進んでいる、表面的に趣味を楽しむのではなく、深く趣味の本質に入り込んでいく、それが趣味に恋してるのと愛してることの違いではないでしょうか。

無理をしてでもやるのが恋
自分のペースでやっていくのが愛

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恋してる時は、ただ一緒にいたいなど、相手に対する欲求や所有欲がどんどん沸いてくるのではないでしょうか。それはまだ、趣味を「やっていないとやり方を忘れてしまうのではないかと不安」「やっていれば安心」という不安定な見方なだけかもしれません。例えば、多忙で体調のよくない時でも、平日の夜、週末ごとにフットサルをやる。それは体に無理をさせているかもしれません。

趣味を愛している段階になると、趣味自体が自分の土台にある状態。自分のやれるペースで、参加回数を気にするのではなく、長く続けていることを重視する。それが趣味を愛しているといえるのではないでしょうか。
体調が悪いときは無理をせず、隔週でフットサルの試合には参加し、それ以外は自主練をする、そんな自分のペースを知っている状態は趣味を愛しているといえそうです。

趣味で一番になりたいか
一流の「趣味人」になりたいか

恋すれば、誰だって他の人よりももっと相手を知りたい、もっと所有したいと思うもの。愛は、自分の中で相手を愛していればそれでいい、他人と比べたりはしません。

趣味に恋をしているとは誰よりも一番になりたい状態で、ダンスの場合、周りの力量と自分を比べて、あの人よりうまくなりたいと思っていることかもしれません。愛は、自分のダンスを人と比べるのではなく、自分が納得できるパフォーマンスができているかというところを重視している状態なのかも。一流の人は自分の中に尺度を持ち、自分の理想を目指してがんばる人が多いのでは?

一時的な趣味なのか
永遠に続けられる趣味か

恋のように熱中しても熱が冷めたら忘れてしまう、そんな事もやっていたなと思い出になってしまう趣味なのか、愛のように、ずっと自分の一部となり、それと共に生きていくことになる趣味なのか。それが趣味における恋と愛の違いでしょう。

油絵を始めてみようと、画材だけは揃えたものの、何点か描いてみたけれどそれっきり。一方、やれる時間は限られているけれど、もう何年も続けているし、次回はこんなものを描きたいと先を見つめている状態。あなたの趣味はどちらですか?

楽しくて、美味しい部分だけを浅く広く手に入れてドキドキときめく恋のような趣味。本質まで追及するくらいの勢いで、自分とひとつになる愛のような趣味。あなたは趣味に恋するタイプ?それとも愛する人ですか?

TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。