廃棄する「パイナップルの葉」でバッグや靴ができるんです(しかも最後は土に還る!)
動物のレザーや石油を使う合皮ではなく、天然資源を用いた繊維の開発は、今では国際的な課題と言ってもいいほど。そんななか、スペインの「ananas anam」が開発したのは、廃棄するパイナップルの葉を用いた「Piñatex™」という新素材。天然素材なので、最後は堆肥として土に還すこともできるそうです。
棄てるはずの「葉」がバッグや靴へ!
繊維はパイナップル収穫の副産物とも言える「葉」の部分。本来は捨てるべきものですが、不織布をつくる資源として有効活用されています。
さらに、フィリピンのパイナップル農家にとっては第2の収入源にもなるので、「企業」「農家」「社会」のすべてにメリットがある関係性なのだそう。
パイナップル繊維で持続可能な社会に
フィリピンには元々「バロン・タガログ」というパイナップル繊維でできた伝統衣装があり、そこに注目したのが「ananas anam」CEOでデザイナーのCarmen Hijosaさん。7年の開発を経て完成したPiñatex™は、汎用性、通気性、軽さ、柔軟性も高く、かつ簡単にプリントや裁断もできるそう。
資源を有効活用し、自然にも社会にも優しい「パイナップル繊維」。今後の展開にも注目していきたいですね。
Licensed material used with permission by ananas anam