大ぶりが美味しいは嘘!? 本当に美味しいアサリを見分ける3つのポイント

アサリをお店で購入する際、どんなものを選ぶようにしていますか? 大ぶりなものほど美味しいと思っている人。それ、間違っていますよ!

美味しいアサリを選ぶには、押さえておきたいポイントが3つあります。これらを知って、今が旬のアサリを存分に味わいませんか?

アサリの旬は年2回
6月と10月

まずは季節の話から。アサリは産卵準備のため栄養を身体に蓄える時期が一番美味しいとされています。そして、アサリの産卵期は年2回。つまり2回旬があるんです。

春のアサリは7月〜8月に産卵するために、6月が一番美味しいとされています。ちょうど今頃の時期からが旬ですね。そして、秋のアサリは11月〜12月に産卵するために、10月が一番美味しいとされています。

産卵期を超えてしまった貝は風味はありますが、身が小さい傾向がみられるので、ご注意を。

貝が大きくなりすぎると
身が痩せてしまう……

Cooled Clam

店頭では大ぶりのアサリを売りにしているのを時々見かけます。なんとなく、大きなものほど美味しそうと感じる人もいると思いますが、じつはその反対。大きくなりすぎると身が痩せて水分を含む量も減るため、ジューシーさがなくなり食感が悪くなってしまいます。

実際に三重県でアサリの稚貝成育を手がける「六花社」の代表、肥田高嘉氏に取材をしたことがあります。肥田氏によると、ベストは2年目〜3年目のアサリなんだとか。これはサイズでいうと、4cm〜5cm程度の大きさのもの。身が柔らかく、水分を多く含んでいるのでジューシーで美味しくいただけるそうです。

大事なのは
模様ではなく形!

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縞模様がはっきりしているものを選ぶと良いとされることがありますが、縞模様はDNAで決まるもの。生息地の砂や泥の色素に染まっているため、美味しさの判断基準にはなりません。

重要なのは、貝の形で選ぶこと。横幅が広くて厚みが薄いものは身が柔らかくて美味しい傾向アリ。沖合の砂は細かく、アサリが伸び伸びと育つことができるから横幅が広くなるそうですよ。

パックのアサリは透明度
それ以外は匂いがポイント!

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海水が入っている密閉パックの貝は、海水の透明度を見ましょう。白濁している状態のものはNG。産卵しているか、鮮度が落ちている可能性があります。

ネットかビニール詰めになっているものは、殻がしっかり閉まっているか確認し、匂いを嗅ぎます。異臭がするものは鮮度が落ちている可能性があるので要注意です。

発泡トレイでラッピングされているものは、海水がなく、空気にさらされているためすぐに殻が開いてしまいますが、冷蔵して鮮度を保たれているので神経質になる必要はありません。この状態のものは、家に持ち帰ってからの砂抜きは難しいので、当日中に調理して食べるほうがおすすめです。

実はアサリは死ぬ直前にうま味成分のコハク酸を出します。そのため、常温で危険にさらされている状態でこそ、美味しくなると言われます。つまり、意外と発泡トレイでラッピングされたものは、理に適っているのです。

ちなみに本記事を書くにあたってご協力いただいた六花社では氷温アサリという、0度以下の超低温海水でアサリのうま味成分を引き出し、鮮度のいいまま冬眠させるという技術を開発しているそうです。

貝シーズンに押さえておきたい本当に美味しいアサリを見分けるポイントを紹介しました。貝を選ぶ際にぜひ参考にしてみてくださいね。

フードクリエイティブファクトリー

「大切な人との暮らしをもっと楽しく」を企業理念とする食のクリエイティブに特化した企画制作チームです。食の企画、レシピ・商品開発、執筆、メディア出演、イベントなどを手がけています。

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