パーティーでこそ試したい。「お花」を使った♡なレシピ
花を食べるーー。日本では菜の花や菊などをたまに食卓で目にする程度ですが、ヨーロッパ、とりわけイタリアとフランスではよく食べられているそう。フードライターのEmiko Daviesさんが、花を食べる習慣について説明しています。
味=その花の香り
「花を食べるというのは非常に特別で、いつものごはんやレシピを輝かせてくれる」というDaviesさん。ちょっと想像がつかないですが「実際の味は、感じているその香り」と説明。香りよい花が好んで調理されているようです。
イタリアでポピュラーなのがこの2種類。ニセアカシア(上)と、エルダーフラワー(下)。
どちらもジャスミンとオレンジの花のような鮮烈な香りがする花。ポピュラーな調理法は、天ぷら、また伝統的なレシピの衣をつけたフライで、旬は晩春。最初の一口から、うっとりする香りが楽しめるんだそうです。
エルダーフラワー香るドーナツ
1570年にBartolomeo Scappiというシェフが書いた本『オペラ』に載っている、一口サイズのドーナツのようなイタリアのお菓子「カスタニョーレ」のレシピ。そこには、リコッタチーズを入れた生地にエルダーフラワーの香りをつけて揚げる、と書かれています。イタリアの家庭では昔から花が食べられていたんですね。
ニセアカシアのフライ
こちらはニセアカシアのフライにはちみつをかけたもの。
フランスでも花のフライがよく食べられているそうで、有名シェフのJaques Pepinさんや料理研究家のMimi Thorissonさんも、グランマニエで柔らかくした花をバニラの入った衣で揚げたり、ケーキに入れたりして楽しんでいるみたいです。
最近では日本でもカフェで目にするようになったエルダーフラワーコーディアル。この花をシロップ漬けにしたものですが、ヨーロッパではよく飲まれていて、「Belvoir Fruit Farms」によると、ローマ時代から風邪などに効くとされていたそう。
「ちょっと作ってみたいな」という人に、ここではドーナツよりもお手軽なフライをDaviesさんのごく簡単なレシピよりご紹介♪
ニセアカシアフライの作り方
<材料>
・ニセアカシアの花
・衣
・塩
・アカシアはちみつ
<作り方>
1. ニセアカシアの茎を短めに切る。
2. 衣につけて揚げる。
3. 塩を振るか、甘めが良ければはちみつをかける。
揚げたてが香り(味)もベストだそうなので、すぐに食べること!