「格納式の脚」がついたモバイルハウスなら、海面上昇だってへっちゃら!?
この未来的なデザインは、サンフランシスコの建築事務所「テリー&テリー アーキテクチャ」が設計したもの。まるで海の上に浮かんでいるかのようなこのお家、ただの楽しそうなリゾートハウスってワケじゃないんです。
伸縮自在の「脚」が海面上昇から家を救う
「 Tidal House(潮の家)」と名付けられたこれらは、気候変動によって驚異的なスピードで進行しつつある海面上昇や、洪水などを考慮してデザインされたもの。
家を支える「3本の脚」は伸縮自在の格納タイプになっていて、それぞれ独立して稼働させることもでき、海上で水平をとるデバイスとしても機能するとか。
また強い海風への対策として屋根は球体に。表面積も広いので太陽光発電にも効果的なのだそう。
世界中の海岸で見かけるようになるかも?
デザインは、第15回国際建築展示会への発表の一環として設計されたもの。洪水などの水位が高すぎない限り、どこへでも移動してから脚の伸ばせるようなコンセプトなのだそう。
技術的には移動式の海洋掘削や調査のプラットフォームに基づいていて、いずれ世界中の海岸線にフローティングハウスのコミュニティを作ることができる、と示唆。
断面図は、ご覧の通り。
室内やテラスのイメージは、まるでリゾートホテルみたいです。
湖上の橋や水上農園などが次々と実現するなか、近い将来「家を建てるのは陸地」という常識すら変わるのかもしれませんね。
水上に個人の住所が割り振られる時代も、そう遠くはないのかも?
Licensed material used with permission by Terry&Terry Architecture