「柔らかい体」になるため、いますぐ禁止したい5つの言い訳

スポーツジムやフィットネスクラブに通う、近所をランニングする、など健康維持や肉体改造のため日常的に運動をする人が増えていますよね。また、運動前後に欠かせないストレッチも、専門店ができるほど注目されています。

どこでも短時間でできるストレッチは、筋肉の緊張をほぐし、血行不良の改善に役立つので、運動不足の人ほど実践してほしい無理のないエクササイズです。

ここでは、書籍『世界一伸びるストレッチ』から、体が柔らかくなる前に諦めてしまう人にありがちな「言い訳」を見てみましょう。思わずハッとさせられるかも。

01.
「硬いのは生まれつき」

もっとも典型的な「やる前から諦めるタイプ」がこちら。もちろん、骨の形状や関節の構造などにより、生まれつき「可動域」が狭い人はいます。しかし、柔軟性の要素はそれだけではなく、運動神経やケガの有無、生活習慣などでも差が出るのです。

例えば、幼少期からバレエのレッスンを継続している人は、股関節の柔軟性が生涯を通して高い傾向にあり、運動習慣のない人は関節の柔軟性が低下していきます。

また生まれつき体が柔らかい人でさえ、積極的に体を動かさなければ硬くなってしまうことも…。「体が硬いから」と筋肉があまり伸びないような小さな動作ばかりをせず、簡単なストレッチから生活に取り入れて、血行不良の改善をしてみては?

02.
「気持ちよく伸ばせない」

どこを伸ばしても「気持ちいい」のが、正しいストレッチです。「気持ちよく伸びない」という人は、やり方が間違っているのかも。

よくあるのが、ターゲットの筋肉を伸ばしているつもりが、うまく伸びていないというケース。筋肉のつき方や形状は人によって違うので、同じストレッチでも「気持ちいい伸び方」は人それぞれです。

一方向に伸ばすだけではなく、伸ばす方向を変えてみたり、周囲の筋肉の抵抗を緩和する工夫をしてみましょう。マニュアル通りではなく、伸ばし方や角度を微調整して、自分の体に合ったポーズを見つけることが大切です。

03.
「痛くて動けない」

ひざや腰など、体のどこかにつらい痛みを抱えていると、体をひねるような簡単な動きでも縁遠くなりがちです。しかしそういう人こそ、動かせる部分だけでも積極的に動かすべきなんです。

なぜなら、コリ、痛み、疲労などを感じさせるヒスタミンやブラジキニンといった物質は、筋肉の緊張が引き起こす血流の悪化によって生じるもの。筋肉は動かさないと衰えていくばかりなので、血行不良による痛みを解消させることもできません。

痛みが生じたまま伸ばすのはつらいですから、無理のないポーズで筋肉の緊張をほぐしましょう。血行不良を改善すれば「痛み→緊張→痛み」の負のスパイラルから抜け出せるはず。

04.
「時間がない」

仕事や家事が忙しくて「時間が取れない」という人も多いでしょう。そういう人は「ついで」にストレッチをしてみては?

就寝前や入浴中、テレビを見ながら、オフィスで腰をかけているときなど、生活の「すき間」時間にできそうなものを2〜3種類くらいから始めましょう。習慣にもなりやすいので、無理なく続けられます。

とくに入浴中は筋肉が温まり伸ばしやすいので、浮力を利用して普段はやりにくいポーズを試してみるのもオススメです。

05.
「頑張っているのに
柔らかくならない」

「痛みを乗り越えれば柔軟性がアップするはず」と、無理に伸ばしていませんか?

痛みを感じるストレッチは、かえって筋肉を傷つけたり縮ませたりしてしまうことがあります。とくに反動を利用したストレッチは、瞬間的に伸ばされたことで反射的に筋肉が縮もうとするので、かえって柔軟性を低下させます。

せっかくストレッチを続けるなら、しずかに、ゆっくりと、気持ちよく。「強い痛みは感じないけれど、適度な伸び感が得られるストレッチ」がベストです。

『世界一伸びるストレッチ』 著:中野ジェームズ修一

最高のストレッチプログラムは、100の体があれば100通り。定番のポーズでは物足りない人も大満足の、一歩踏み込んだ「最高の伸び感」を多数掲載。本書を参考に「世界一伸びるストレッチ」を体感してみては?

TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。