16歳の高校生が考案した「海洋ゴミ回収プロジェクト」が、北海でテスト開始。

毎年800万トンものプラスチックが海に捨てられている。

この問題を解決するために考案されたプロジェクト「The Ocean Cleanup」は、自然エネルギーを用いてコストを最小限に抑え、海洋生物を傷つけずに、大量のゴミを回収・リサイクルできる可能性を秘めています。

2016年6月22日に、そのプロトタイプのテストが北海でスタートしました。

高校生のアイデアに、
200万ドルの投資が集まった。

16歳の男子高校生だったBoyan Slatは、夏休みにギリシャの海を泳いでいたときに、魚よりもプラスチックが多かったことに驚き、この問題を解決しなければと思い立ちました。

18歳になると、自身が考案した海洋ゴミ回収システム「The Ocean Cleanup Array」を「TEDxDelft 2012」で紹介し話題に。翌年には本格的にプロジェクトの開始を発表し、クラウドファンディングで200万ドルもの資金を集めました。

プラスチックゴミが及ぼす影響範囲は広く、海洋生物への影響はもちろん、食物連鎖により毒素が伝わっていくことで、人間への健康被害にも繋がると言われています。当然大量のゴミを回収する費用も莫大。

しかし、彼のアイデアは、低コストかつ大量のゴミを回収でき、海洋生物を傷つけずに済むものでした。

「浮き」を設置して、
中心に集まったゴミを回収。

プラスチックのほとんどは水面を浮遊しています。そこで、棒状の「浮き」を設置して、海流で運ばれてくるゴミをせき止めます。

波が勝手にゴミを運んでくれるほか、施設の稼働エネルギーは太陽光から賄えるため低コスト。

網を利用しないため、海洋生物を傷つけません。集めたゴミは回収後にリサイクルできます。

目標は「太平洋ゴミベルト」。
7万トンの廃棄物を回収する。

目的は、海洋ゴミをすべて一掃すること。その第一歩として、2020年までにカリフォルニア・ハワイ沖の間へ、長さ100kmに及ぶ大型機材を設置する目標を掲げています。

海流によってゴミが密集する「太平洋ゴミベルト」と呼ばれるエリアには、少なく見積もっても7万トンを超える廃棄物があると言われており、回収にかかる期間は10年ほどと予想されています。

6月22日より北海で始まったプロトタイプのテストについて、Boyan Slat CEOはこうコメント。

「壊れてしまう可能性は30%あるけれど、結果はどうあれ良いテストになるでしょう」

計画は着々と進んでいるようです。最新情報は、公式ホームページで。

Licensed material used with permission by The Ocean Cleanup
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