最初の一枚をどう使う?「新5ポンド紙幣」イギリス国民のステキな使いみち
イギリスで2016年9月13日より始まった、新5ポンド札の流通。紙幣に変わるプラスチック製の(合成樹脂幣)ということでも話題になっているけれど、その記念すべき一枚目にこんな使い方を選ぶ人が増えているそうですよ。
最初に手にする一枚を
誰かのために寄付しよう
それは、ある男性のこんなツイートに端を発していました。
「I’ll donate the first new five pound note I get to a charity. Will you?(ボクは最初の新5ポンド札をチャリティに寄付する予定。キミたちの使いみちは?)」。
「#givefive」や「#firstfiver」のハッシュタグとともに投稿された一文は、またたく間に国内に浸透していきました。
記念となる新札の1枚目を何かいいことのために使いたい。ショッピングとはまったく関係のない彼のアイデアに賛同し、自発的にチャリティ団体やボランティアへと新札を寄付する人々が、日を追うごとに増えているそうです。
記念にとっておく、ではなく誰かの役に立つために使う(あるいは使ってもらう)。もしも50ポンド(約6,500円)だったらこうは行かなかったかもしれない。それでもこのすてきなアイデアがSNSを介して拡散していることに意味があるんでしょうね。
プラスチック製の新札は破れにくく偽造が難しいばかりか、汚れにも水気にも強いそう。誤ってポケットに入れたまま洗濯機にかけてしまっても大丈夫、とイギリス中央銀行は、従来の約2.5倍の強度がある新札を、将来的にはすべてのお札で使用する見込みを立てているとのこと。
それにしても、破れにくく強い新札の裏面が、「不屈の宰相」ウィンストン・チャーチル元首相というとこも、イギリスらしいユーモアを感じてしまいます。
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