自宅をわたしだけの図書館に!世界の魅力的な読書空間を集めました。
たくさんの本に囲まれて暮らしたい。そう願う人はとても多いことでしょう。一冊、一冊、大切に集めてきた、本のコレクション。どのように収納すれば、読書空間は、より良いものに仕上がるのでしょうか。
自宅で、大好きな本に囲まれて暮らす人たちのプライベート空間は、こだわりに満ちた、とても面白いものでした。たとえば、日光浴や星空を楽しみながら読書を楽しめるスペースを作ったり、シンプルに読書を楽しむためだけに、本とテーブル、シングルベットのみの空間を作ったり、はたまた、家の真ん中にライブラリーを設けて、子どもたちに本への親しみを持たせたり。
アレックス・ジョンソンさんの著書『世界の不思議な図書館』から、いくつかのホームライブラリーをご紹介します。
01.
自然を感じて読書を楽しむ
上海創盟国際建築設計有限公司の本社裏庭にある私邸「ティー・ハウス」。2階にある図書室は、1本の木を取り囲むように三角形のバルコニーが。斜めになった窓は木の枝の張り出し具合と美しく調和している。
02.
空間を埋め尽くす本
遊び心のある独創的な空間の使い方をしているのは家具デザイナー、サリー・トラウトが設計したテキサスにある個人宅のライブラリー。空間を囲む本棚の上段はボースンチェア(船のマストに上るときなどに使う)を使わないと届かない。
03.
頭上に本の聖堂
ワシントンDC在住の作家ウェイド・デイヴィスのために設計されたホームライブラリー。「彼にとって最も意味のある本を常に頭の上に置いておこう、とまず考えた。他の誰のものでもない。本が頭の上にも頭の中にも浮かんでいる、そんな状態を作りたかった」と設計者のトラヴィス・プライスは語る。上部のドームは、妊娠した女性の子宮の形をしたトロス。デルフォイの神殿の円形建物に似ている。
04.
星空の下で読書を
チェコ共和国のザドニー・トジェバニにある2階建てのガーデンライブラリー。建築会社Mjölk architektiが設計したこの建物には数種類の木材や合板が使われ、外側はグラスファイバー、本棚が建物の基本的な枠組みを兼ねている。いちばんの特徴は屋根。日光浴がしたいときや星を見たいときに開けることができる。中央ボヘミア地方の豊かな自然がどの窓からも楽しめるだけでなく、風通しもいいリラックス空間。1階にはこぢんまりとした薪ストーブがあり、寒い日には心地よいぬくもりが楽しめる。