ウェールズのお城が「真っ赤なポピー」で涙を流す、美しくも悲しい理由

英・ウェールズの北西にあるカーナーヴォン城で、あるインスタレーションの展示が行われました。なんと、キャンバスに選ばれたのはお城そのもの。ひとつの窓から何千もの真っ赤なポピーの花が、流れ出ているのです。

大規模な作品だけに、見るだけで圧倒されてしまいますが、この作品にはあるメッセージが込められていたのです。

戦死者を悼む
ポピーの花に託された想い

この「Weeping Window(涙を流す窓)」は、セラミックアーティストであるポール・カミンズの手によるもの。この作品は、11月11日の記念日を迎えるための準備のひとつなのです。

毎年11月11日は「戦没者 追悼記念日」。ポピーの花をシンボルに、第一次世界大戦の戦死者たちを追悼する日なのです。約6,000ものセラミックでできたポピーの花は、失われた命に想いを馳せる意味があるそうです。

ポピーの作品シリーズは
イギリス中に

この作品は、第一次世界大戦で亡くなった人たちを追悼し、イギリス中を巡っている作品の中のひとつ。このお城だけではなく、セント・マグナス大聖堂など、他の建造物でも行われています。

「Blood Swept Lands and Seas of Red(大陸も海も、血が赤に染めた)」という、ある兵士の言葉から、真っ赤なポピーの着想に至ったそうです。

Licensed material used with permission by Bolton & Quinn Ltd
Photo by Richard Stonehouse

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