成長するにつれて本当の意味がわかった、メンターからの「7つのアドバイス」

優秀なスポーツ選手に名コーチがつきもののように、人がより良く生きるためには自分のメンターになってくれる人の存在が必要です。

Inc.」に寄稿するライターのNicolas Cole氏は、幸運にも仕事で素晴らしいメンターに出会う機会があったそうです。彼は、これまで出会った中で一番信頼の置ける人だと言うRon Gibori氏からたくさんのことを学びました。

01.
いつだって
別の方法がある

初めてIdea Boothへ出勤した日、ロンはFlipboardに自社を掲載するにはどうしたらいいか調べるように僕に言った。それで、Googleで10分くらい調べてから「調べたけど、できません。こういう方法や、こういう方法ならできますが、指示されたことはできません」と報告したんだ。

そうしたらロンは笑って「いつだって、別の方法があるはずだよ。それを探しなさい」って言ったんだ。ロンが正しかったよ。20分後に、ちゃんと解決した。その日から「できません」って言いたくなるようなことが起きたとき、ロンは「Flipboardだよ」って言うんだ。

02.
すぐ賛成されるアイデアは
リスクがないだけ

自分のアイデアを説明した瞬間に相手からポジティブな反応が返ってきたら、そのアイデアは単に無難なだけだって思ったほうがいい。本当に世界を変えるようなアイデアっていうのは、相手に疑問を抱かせて、質問が生まれるものなんだ。そうして、より良いアイデアに発展する余地がある。

言った瞬間に賛成されるようなアイデアは、大きなムーブメントになるためのリスクが足りないってことだよ。

03.
肩書きには
なんの意味もない

大卒で就職したばかりの頃、自分よりも高給取りの人が羨ましくて、「早く名前の横に書く肩書きがほしい」って思っていた。ロンにも、「どうしたら肩書きがもらえるのか」って聞いていたんだけど、彼はこう言うだけだった。

「肩書きなんて関係ない。目の前の仕事にちゃんと集中しなさい」

そのアドバイスの意味がわかるまで、時間がかかった。自分の仕事の腕じゃなくて、肩書きに頼る人が意外に多いってわかったんだ。仕事の成果じゃなく、肩書きにものを言わせようとする人もいる。本当に、肩書きなんてほとんど意味がなかったんだ。

04.
"物"が本当の満足感を
与えてくれることはない

これもやっぱり新卒すぐのときに思っていたんだけど、成功したらかっこいい車、服、それからセクシーな女性を手に入れたいって思っていた。このときロンは、

「成功を持っている“物”で測るべきじゃない。いくら物を持ったって、それで満たされるわけじゃないよ」

って言ったんだ。

高給レストランの前に止まったフェラーリを指をくわえて見ていた新卒社員としては、なかなか受け入れがたいアドバイスだったけど、それもロンが正しかった。物を持っても次の物が欲しくなって、永遠に満たされることはない。自分のやっていることを好きになって、もっとやりたい、楽しいって感じられるようにすることのほうがずっと満たされることだったんだ。

05.
良いアイデアは
机の上からは出てこない

僕は毎日のルーチンワークに追われがちなんだけど、ロンはいつでも新しいことにチャレンジしていた。確かに、クリエイティブなインスピレーションって、部屋の中に閉じこもってばかりいては出てこないんだ。

たとえば、変わったレストランでディナーを食べてるとき、ブルース・バーでライブを見ているとき、美術館に行ったとき、公園を散歩しているとき、ヨガ教室でヨガをしているとき。

そういう風に普段と違った環境に身を置いたとき、新しいアイデアが生まれるものなんだ。

06.
「やります」と言ってから
どうやるかを考える

ここ数年の僕の一番の変化は、まったく知らないことに対しても「イエス」って言えるようになったことだよ。考えてみれば、自分がすべてを把握しているシチュエーションに出会うことのほうが少ないし、「よく知らない」という理由で「イエス」をためらっていたら、たくさんの機会を逃してしまう。

「知らないってことは、怖いことじゃない」ってわかってから、僕は「自分ならなんとかできる」って信じるようにしてるんだ。

07.
本当にクリエイティブなら
人の評価は気にならない

僕がロンから学んだ最大のレッスンは、クリエイティブなことをやろうとしている人の最大の敵は、「評価に対する恐怖」だってこと。

でも、本当にクリエイティブなことをしている人なら、自分のやるべきことに集中しているから、他人からの評価なんて気にしている暇はないはずなんだ。

Licensed material used with permission by Nicolas Cole
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。