1台の「自転車」がアフリカの教育支援につながる理由

教育は、未来をつくります。貧困のなかに生まれた子どもが教育を受けられないと、貧しさが代々受け継がれる「貧困の悪循環」に入ってしまいます。適切な教育を受けることができれば、さまざまな新しい可能性にチャレンジできるのです。

しかしアフリカをはじめとした多くの発展途上国では、学校に通えない子どもたちがたくさんいます。そんな多くの子どもたちが、これさえあればちゃんとした教育が受けられる、というアイテムがあるんです。

それは、自転車。

毎朝5時に起床。
8km歩いて学校へ行く

「World Bicycle Relief(WBR)」という団体は、自転車を通じた教育支援を行っています。でも、どうして自転車?と思いますよね。

彼女の名前はPriscah。アフリカ南部に位置するザンビアに住む、13歳の女の子です。彼女の通う学校は、7時にはじまります。そのために毎朝5時に起き、8km歩いて学校に行っていました。朝は家事も山積みですが、手伝っている時間はありません。

それでも、学校にはよく遅れてしまいます。遅刻の罰として、学校でさまざまな仕事をするよう言いつけられます。すべてが終わって授業に出られる頃には、もうクタクタ。正直勉強どころではありませんでした。これではどんなにやる気があっても落ちこぼれてしまいます。

自転車が来てから
生活が一変

そこでWBRは、Priscahに自転車をプレゼント。それだけで、彼女の毎日は劇的に変わりました。毎朝1時間多く睡眠時間が確保でき、しかも家事をしてから家を出られるようになったのです。

帰りは水を汲んでいくことできるし、明るいうちに到着できるので帰宅後の勉強もばっちりです。さらに、後ろの座席に弟のPrinceを乗せて一緒に学校に行くことだってできるんです。

さらにこの自転車は、家族全体の役にも立っているそうです。Priscahのお父さんは、小さな農場を持っていて、取れた作物を市場に売りに行きます。片道20kmの道のりですが、自転車を使えば一度にたくさんの作物を持っていけるので、売上は大幅にアップしたそうです。

こうしてできたお金で子どもたちの学費を払い、従業員を雇い、トラックまで買ったばかりか、とうとうお店まで開いてしまったのだとか。たった一台の自転車が、家族の行動範囲を広げ、日常生活を改善し、幸せをもたらしたのです。

自転車をプレゼントする支援
「A Way Forward」

WBRは、このように自転車を通じて子供たちを救うべく、「A Way Forward」というキャンペーンを実施しています。これは寄付をすることで、自転車や整備用工具、交換用のタイヤなどを購入してあげられるというもの。

147ドル(約17,000円)を寄付することで、自転車2台分の購入支援になるそうですよ。

Licensed material used with permission by WORLD BICYCLE RELIEF
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