アフリカ人によるアフリカ人のための「アフリカ製スマホ」誕生
たてがみをなびかせるライオン。見慣れないロゴマークのスマートフォンが、今、世界でちょっとした話題を呼んでいる。10月に発売開始となったこの「Mara Phone」は、史上初となる「完全アフリカ製」のスマホだ。
ICT立国を国家戦略と位置付け、アフリカのなかでも情報インフラが群を抜いて発展しているルワンダ。その首都・キガリに新たな工場を建設したアフリカ企業「Mara Group」は、組み立てだけでなく、マザーボード(電子回路基板)から梱包まで一括して製造することで、オールアフリカメイドのスマホを実現させた。
今回リリースしたのは「Mara X」とハイスペックモデルの「Mara Z」の2機種。OSはAndroidを搭載し、iPhone7より採用されたゴリラガラスをディスプレイに使用している。オフィシャルページを見るに、他メーカーと比較してもスペックにさほど差は感じられない。それでいて価格は159ドル〜という価格設定に驚く。
もちろんSIMフリーでの国外使用も可能だが、アフリカの多くの人がスマホを手にすることで生活をより豊かにしていくという狙いが根底にはあるようだ。
もちろん、日本からの購入も可能。ただし、現在のところアフターケアを含むカスタマーサポートについては、現地とのやりとりが発生してくる。
©Mara Phone
©Karengeおじさん
ルワンダ市内のモバイルショップ
Top image: © Mara Phones