大人の時間を楽しむための「クラフトキャンディー」

少量生産でもこだわりの味を提供する。サードウェーブコーヒーにはじまり、マイクロブリュー、Bean to Barと、いまやフードビジネスにおける“クラフト”ムーブメントは、飲/食を問わずグローバルに定着した感がある。ならば、もちろんキャンディーにだってそれを当てはめることもできるはず、ではある。だけどクラフトキャンディーって、いったいどんな味なんだろう。

この果実感が新鮮!
大人の口にぴったりなロリポップ

こんな表現は正しくないかもしれないが、「大人が安心して食べられる」キャンディー、これが私のファーストインプレッション。ここで言う安心とは、食の安全うんぬんよりも、まじめに果実の味と向き合わせてくれる、という感覚で。香料っぽさや、度を超えた甘ったるさがほとんどないのだ。子どもっぽいのロリポップのイメージと、あまりに掛け離れた大人な味わいにうれしい不意をつかれた。

キャンディーづくりは
果実のうまみを引き出すことから

キャンディーは、まず素材となる果物のペーストをつくることころから始まる。余分な砂糖や添加物は極力加えず(この正直さに共感)、素材のもつ本来の甘さや色味をていねいにキャンディーに移していくそうだ。果肉のほかにときおり果皮がキャンディーに透けていることもあるけれど、これだって素材の持ち味のひとつ、だからそのまま。

たとえば「グリーンアップル&白ワイン(シャルドネ)」のフレーバーができるまでを見てみよう。昨年12月に製造されたものだが、この時季甘みと香りがぐんと増す国産の青リンゴ「王林」を皮付きのままペーストにして、じっくり弱火で煮込んでいく。こうしてできたペーストに水飴を加え、今度はひと匙分ずつ冷やし固めていく作業。キャンディーの形がふぞろいだったりするが、果実と同じ個性と思えば、これはこれで味がある。

考えてみれば、素材選びから持ち味を引き出す工夫まで、とっても手間のかかること。そこにきちんと向き合い、納得いくものづくりの積み重ねる。「BARBER'S」というこのブランドが、わざわざ“クラフトキャンディー”と銘打っている理由はそこにあるんじゃないだろうか。

大人の時間を楽しむ
コミュニケーションツール

最後に、どうしても気になるブランド名BARBER'Sの出自を。オーナーの足立 枇東美さんは、小さいころ行きつけの床屋で、帰りがけに店主がくれる棒付きアメをいつも楽しみにしていたそう。あのワクワク感や味わいを、大人も楽しめるロリポップにして再現したい、こんな背景があったようだ。

記憶をたどって行けば、きっと誰にだって似たような経験があるもの。そうしたむかし話をしたくなる場面への手土産にBARBER'Sをオススメしたい。気心知れた仲間たちとなら、ロリポップだって悪くない。果実香にのって懐かしい情景がよみがえってきたりして。

大人の時間を楽しむためのコミュニケーションツールになり得るもの、そういうものをクラフトと呼ぶのかもしれない。

5本入りのフレーバーは「ブルーベリー&ストロベリー」、「巨峰&キルシュ」、「ソルト&バターキャラメル」、「ハニーマーコットオレンジ&レモン」、「グリーンアップル&白ワイン(シャルドネ)」、「ゆず&ミント」の全6種類、各864円。ちなみに期間限定販売ながら、「限定バレンタインMIX」と「限定ホワイトデーMIX」が1月23日(月)より順次発売スタート。こちらは6本入りでそれぞれ1,026円。

全国のライフスタイルショップおよび、オンラインショップにて販売中。

Licensed material used with permission by BARBER'S
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。