子どもたちの挑戦。目が見えない人にどうやって「色」を伝えればいいの?
目が見えない人にとって、世界はどう感じるのでしょうか?そこで、今回紹介する動画がテーマにしているのは「色」です。
「Cut.com」が今回チャレンジしたのは、全盲の人に、子どもたちが色を伝えるとしたらどう説明するのか、というもの。これまでの人生で一度も「色」を見たことがないという人に、どうやったら説明できるでしょうか。子どもたちの試行錯誤や、自由な表現に注目です。
どのくらい見えないの?
この実験に協力したのは、全盲のMackさん。まず子どもたちは、彼に「どのくらい目が見えないの?」と尋ねます。
Mackさんは「何も見えないよ。コウモリみたいなもんだ」と答えますが、子どもたちは「見えない」を理解するのに、苦労している様子。
女の子が「ブルーベリーの色は見たことある?」と聞くと、彼はこう答えます。
「僕はね、何かを見たっていう経験がないんだよ。そこがとっても大事なポイントなんだ」
どうやって伝えたら
いいんだろう?
Mackさんが「本当に一度も何かを見たことないんだ」と理解した子どもたちは、どうやって色について伝えたらいいのか、真剣に悩み始めます。
「どうやって伝えたらいいんだろう?」「一生懸命考えなきゃ」
イメージを伝えてみる
「緑はね、幸せなんだけど、ときどきイヤな感じなの」
「誰かがオナラをした感じ」
音で伝えてみる
「青ってどんな音と結びついてると思う?」と尋ねるMackさん。
女の子は低く唸って答えます。
こちらの女の子も、色を音で表現します。
「私の部屋は『アアアアーーー!』って感じ!すっごいピンクだから」
「あああ、あああ、あああ」と言いながら、手をうねらせる男の子。どうやら波のイメージのようです。
「キーーッ」と高い声を出して、黄色を表現したり。
物にたとえてみる
「オレンジはね、オレンジ」と果物のオレンジにたとえてみます。
「緑はね、腐ってる感じ。ゾンビみたいな」と男の子。
「ユニコーンが私の口の中で爆発するの」の回答には思わずMackさんも笑顔に。
「毎日学ぶことがあるなぁ」
と返します。
そんな、Mackさんと子どもたちの笑顔が溢れるコミュニケーションが詰まった動画は、こちらからどうぞ。あなたなら、どうやって「色」を伝えますか?