「安さ」には裏がある。招かれざるホームデリバリー

買い物をするときの判断軸になる、品質と値段。でも、安くて品質も担保されているもののウラには、必ず「理由」があります。

この動画は、フェアトレードを促進する「Fairtrade Foundation」が行った社会実験。私たちは、知らず知らずのうちに「ある問題」に加担しているのかもしれません。

フルーツ、いかがですか?

まず「Farley & Belle」という架空の会社を使い、道行く人たちに声をかけていきます。

「こんにちは!新鮮で上質なフルーツを格安でお宅までお届けしますが、いかがですか?」

「良さそうね。試してみようかしら。」

重い箱を持って
配達に訪れたのは…

そして、フルーツの到着予定日。

ドライバーの男性がノックします。

でも、実際に重い箱を運んでいるのは、幼い子どもたちでした。

その光景に依頼人たちはショックを受け、口々にドライバーの男性を責めます。

「どうして子どもが働いているんだ?」

「子どもに働かせているなんて知ってたら、絶対に頼まなかったわよ」

「でも、この商品はあなたが頼んだんです。安くするためには、子どもを雇う必要がありました」

安さのウラに潜む
「児童労働」

ネタばらしをしたあとのインタビューでは、「消費者の本音」ともいえる数々の言葉が聞けました。

「こんなことになるなんて、まったく予想もつかなかった」

「僕たちはきっと、安さの裏側に何があるかを考えないようになってしまっているんだ」

「安い値段と綺麗なパッケージに、つい溺れてしまうよ」

もちろん、すべての価格が安い製品がそうだとは限りませんし、価格を下げるためにさまざまな工夫をするのは、それぞれの企業の努力であり、消費者にとっても嬉しいメリットです。

しかしこの実験が伝えたいのは、安価な商品のその「裏側」に何があるのか、考えるのをやめてはいけない、ということなのではないでしょうか。

Licensed material used with permission by Fairtrade Foundation
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。