エキナカ自販機「アキュアくん」茶、摘んでます。
違和感たっぷりすぎるこのシチュエーション。どうして茶を摘んでるの?と、気にならない人はいないでしょう。ってことで早速、種明かしをしちゃいますね。
そう、みなさんお気づきの通り、これはJR東日本の駅構内を中心に設置されている、自動販売機『acure<アキュア>』のPRムービーです。
上司と部下らしき男女が飲み物を求めて『acure』へ。しかし「イマイチ決め手に欠ける」という理由から購入をためらいます。それにショックを受けたアキュアくんは、すぐさま冒険に出ます。清涼な川が流れる山道、緑々しい葉が咲く茶畑、真っ赤に色づいたりんごがたくさん実る農園…手足の生えた自動販売機が、良い原材料を収穫するために一生懸命走り回る姿は、愛らしくもちょっと不気味(笑)。
このPRムービーはなんともゆる〜い仕上がりではありますが、じつは『acure』のオリジナル商品「acure made<アキュアメイド>」って、1分弱では伝えきれないくらい、原材料や製造工程に強いこだわりを持っているのです。
「朝の茶事」は、サイズによって
味わいが違うって知ってた?
「アキュアメイド」の一つである「朝の茶事」は275mlと525mlの2サイズで展開中ですが、それぞれ味が異なるんですって。
なんでも、以前は同じ中身で販売していたのですが、エキナカの購買行動を分析したところ、朝は大容量でコストパフォーマンスが高いものを好む人が大きいサイズを、昼はじっくりとお茶の味わいを楽しみたい人が小さいサイズを、頻繁に購入しているという傾向が見られたため、前者はすっきりとしてゴクゴク飲める味わいに、後者は玉露を加えたより緑茶の旨みが感じられる深い味わいに、リニューアルしたのだそう。
りんごジュースは、季節により
使用する品種を変えています
また、「アキュアメイド」の中でもコアなファンが多いのが「青森りんごシリーズ」。飲み比べを楽しんでもらいたいという開発者の思いから、季節により2種類ずつ販売していて、毎回使用するりんごの品種や味わいも変えているといいます。
利用者にアンケートを実施したところ、春は「甘味×酸味」、夏は「酸味×酸味」、秋は「甘味×酸味」、冬は「甘味×甘味」という組み合わせで飲み比べをしたいとの回答が多く得られ、現在はそれに基づいて季節により品種を変えているようです。
ちなみにこの春はコクのある甘さが特徴の「王林」と、さわやかな甘さが特徴の「つがる」を飲み比べできます。
ユーザーのニーズをすぐに取り入れる企業努力、あっぱれ。「朝の茶事」に「青森りんごシリーズ」、飲みたくなってきたー!