「モン・ロワ」。大人の女性にイチオシの恋愛映画
激しい愛、官能的な描写、そして、胸を締めつけられるような結末ー。
大人の恋愛映画をお家芸とするフランスから、待望の傑作がやってくる。それが『モン・ロワ 愛を巡るそれぞれの理由』だ。
理想の男だったはずが、結婚した途端に別の顔を見せはじめる。男女の関係が、交際、同棲、妊娠、出産を経る度に変化していく。その様子が、とてもリアルに描かれている。人を愛せずにはいられない。なのに愛に傷つけられてしまう。強く求め合うのに、すれ違ってしまう。そんな二人に、つい自分自身の姿を重ね合わせてしまうことだろう。
女性を喜ばせることに天才的で、何もが完璧そうに見えるけれど、実は、身勝手で弱い男を演じるのはヴァンサン・カッセル。ハリウッド映画『オーシャンズ12』『オーシャンズ13』で魅せたニヒルな役柄とは対象的なダメ男を見事に演じている。
一方、ダメ男に翻弄されながらも、人生を諦めずに生きる女性を演じたのは、エマニュエル・ベルコ。第68回カンヌ国際映画際という大舞台において、本作で、女優賞受賞という栄誉を掴んでいる。迫真の演技には、きっと目を離せなくなるはずだ。
激しい恋に落ちて運命を共にする男女の10年間の物語。できれば、一人で観ながら男女の違いについて想いを巡らせてみることをオススメしたい。自分の過去の「愛」について振り返ったり、あるいは、未来の「愛」に関して思い描いてみるのはいかがだろう?
『モン・ロワ 愛を巡るそれぞれの理由』
2017年3月25日(土)より、YEBISU GARDEN CINEMA、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次公開。公式サイトは、コチラ。
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