アメリカの「完璧主義」が生んだ功罪、いま改めて考える理想の自分とは?

いま、アメリカでは「理想の人生像」を求めるあまり、命に関わる問題にまで発展する事象が起きているそうです。その原因の発端にあるものを一言で表現すれば「完璧さ」。

この問題に警鐘を鳴らす作家Joshua Beckerが、「becoming minimalist」にまとめた記事を紹介します。よその国のことと傍観してもいられない、こう感じるのはJoshuaがセルフチェックに挙げた以下の項目が、日本人にも当てはまるものだから。どこかで「なりたい自分」とつねに葛藤している人、要注意かもしれません。

01.
すぐに仕事を変えてしまう

ようやく就職しても、いざ働きはじめると(内情を知って)期待はずれ。求めるキャリアはこの会社では不十分な気がして、自分にふさわしい場所を探して、すぐまた転職してしまう。どうしてもひとつの職場で仕事が長続きしない、それは危険なサインかも。変えるべきは、会社ではなく自分の考え方なのかもしれません。

02.
自分の心をさらけ出せる人がいない

出会ったばかりの人の良し悪しをすぐ決めつけて、関係を一方的に断ち切ってしまうことはありませんか。心から信じあえる人間関係を築くためには、利己的になって他人を判断しないこと。お互いに理解し合うための歩み寄りと、忍耐のないところに、「人間愛」は決して生まれません。

03.
いらないモノがどんどん増えていく

いつでもハイテクで、最新のモノに目がなくて、家電やインテリアに無駄にお金をかけてしまう…。気がつけば、目新しさに負けて手に入れたものたちが、自宅で山のようになっていたり。過剰な財産は、時間とエネルギーを奪い去っていきます。

04.
「すごい人」と繋がろうとする

興味関心ごとは、あなたが認めるすごい人や、尊敬する人にのみ向けられるようになっていませんか。なぜそうなるのか?その人を身近に置いておくことで、他人の目に映る自分の評価を上げたいと思うから。自己欲求のために、有能な人を探そうとするのは不毛なこと。

05.
失敗を「恥ずかしいこと」だと思う

また、他人から高く評価されたいと思うほど、人は失敗に臆病になります。間違いを認めなくてはいけない状況は、あなたが最も屈辱的に感じる状況のひとつ。けれど、ほとんどのプロフェッショナルは、人一倍、失敗をくり返して成長してきたのです。

完璧主義が引き起こした
アメリカの社会問題

さて、最初にチェックリストに目を通してもらったのは、こうした完璧主義による功罪がアメリカで問題視されているからなのです。万全を期すために努力をしたり、自分への厳しさが、逆に精神状態を追い詰め、気づかぬうちに心が病んでいるといった事例は少なくありません。

こんな一例があります。スタンフォード大学の精神医学教授Keith Humphreys氏の発表によると、アメリカ人は「体が衰えていくことを認めたくない」という思いから、ヒドロコドンや、オピオイドと呼ばれる強い鎮痛剤の使用率が、異常に高いと言います。世界で供給されている量のじつに99%以上がアメリカへと流れ、分かっているだけでも約33,000人に処方されているんだとか。

これは、薬に頼り痛みから目をそらし、無理に体を動かしたり、さも若々しい肉体を維持できているかのような、人々の欲望がもたらしたもの。当然ながら、過剰摂取は中毒症状を引き起こし、やがては生命の危機に関わることに。これらの薬物乱用によって死亡した人数は、昨年(2016年)銃犯罪による被害者をも上回っているそうです

このような現実を前にJoshuaは、あえて誰もが分かりきったはずのメッセージに、強調をこめて結びとしたんじゃないでしょうか。

「完璧な人生なんて存在しない。不完全であることのほうが、むしろ喜ばしいこと。なぜならそれは人生を豊かにし、自由を手にしている、ということの証でもあるのだから」。

Licensed material used with permission by becoming minimalist
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