よく見ると「絵文字」がある建物。一体なぜ?

新しい建物をデザインする時、「その地域に密着するようなものにできないか」と考えたオランダの建築デザイナーチーム。

そして出てきた案が、まさかの「絵文字」でした。パッと見、主張しすぎない感じで、これまたさり気なくて可愛いんです。

よ〜く見てみてください

Photo by Bart van Hoek

Photo by Bart van Hoek

Photo by Bart van Hoek

ね?可愛いでしょ^^

10代の子どもたちが
愛してくれるデザインを

 「近くに学校があって、ここを通るほとんどの人たちが10代だから絵文字にしたのさ」

と、プロジェクトメンバーのChangiz Tehraniさん。

見てくれる人たちと繋がれるようなデザインを考えたら、絵文字にたどり着いたのだといいます。もし、違う地域にある建物を任されていたら「まったく違うデザインになっただろう」とのこと。一番大事にしているのは「クライアントや建物を実際に使う人たち、そして地域の人たちなんだ」と。

このデザインはインターネット上で拡散していて、気に入ってくれた人もいれば、受け入れてくれない人、通りかかったけど気づかなかったという人など、様々な意見が上がっているといいます。さらに、これほど多くの反響は予想していなかったということで、興味を持ってもらっていることが何より嬉しいんだとか。

世界共通語となった
「EMOJI」

Tehrani氏によると、デザインを決める時、最初からポップなアイコンにすると決めていたわけではないとのことです。今の時代に合っていて、面白くて、人に見てもらえるのは何かと考えた時、それが日本発のコミュニケーションツールだったといいます。

「感情は『世界共通語』です。世界中が絵文字でコミュニケーションを取っているのです。これは特別なもの。だからこそ、建築デザインとして使わない手はないでしょ?」

ここまで褒めてもらえると、日本人として嬉しい限りです。

今回話題になったからといって、今後も「表情豊かな建物」だけに特化していくわけではないみたいですが、これからも地域に馴染む、地域のためのデザインを作っていきたいと話してくれました。

Photo by Bart van Hoek

Licensed material used with permission by Attika Architekten Amsterdam
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