みんなの前で「編み物」をする男性集団がイケてる。
2017年は、6月10日が「世界編み物デー」だとか。そう聞くと、なんとなく編み物が好きな女性のための1日をイメージするかもしれませんが、ここで紹介するのは、チリの公共の場にたびたび現れては「編み物」をする謎の男性集団。
一体、何者!?
ステレオタイプを
壊すために
彼らは「HombresTejedores」という、12名が所属するチーム。
立ち上げのころは「男性が安心して編み物を習える場所を作ること」を目的としていましたが、次第にその活動目的はもっと大きなものへと変わっていったそうです。
「僕たちは男性だけの編み物創作グループなんだけど、そもそも男性が編み物をするのって珍しいと思うよね?
でも男性が編み物をしてはいけないっていうルールなんて、どこにもないんだ。編み物はとてもクリエイティブで素晴らしい工芸品さ。女性だけのものでは決してない。男女のイメージに関係なく、編み物の素晴らしさや、それを公共の場で提示することが僕らの活動の目的だよ。
チリでは、まだ男女のステレオタイプに縛られている人がとても多いんだ。それを僕たちの手で壊していきたいと思っている。
そうすれば、もっと良い社会になるはずだからね」
「HombresTejedores」の活動は、チリ国内でも徐々にポジティブに受け入れられるようになり、ワークショップや、月に一度の編み物集会も開催しているそうです。
チリの男女社会の在り方を変えたい、と活動を続ける彼らですが、このように世界中で活動を取り上げられることにも大きな喜びを感じると語っています。6月の世界編み物デーでは、より一層彼らのプロジェクトに注目が集まることでしょう。
私たちも、無意識に持ってしまっていたステレオタイプを見直す、いい機会になるかもしれません。