職場で性差別をうけた男性の決意。「誰にも自分を変えさせない」

メイクが好きで、職場に化粧をしていったScott Ayton-Laplancheさん。会社の方針とは関係なく、男だからという理由で上司から化粧を落とすよう注意されました。納得がいかず、不当な扱いをうけたとして人事部に訴えても、まともに取り合ってもらえなかったそう。

そこで彼は、行き場のない気持ちをFacebookに投稿しました。

「女性だけ良いなんて変だ。
もう2017年なのに…」

「メイクをして出勤したら、落とすように言われてかなりショックでした。これは差別だと感じたのです。他の同僚(女性)が化粧をして綺麗に整えている中、自分だけ駄目だというのは違うと思います」

「今私たちは、性の多様性が広まっている2017年に生きている。だからどんな理由であろうと差別をするのは間違いだと思います」

これは投稿文の一部を抜粋したもの。実はScottさんは以前も化粧をしていたということですが、周りのスタッフや上司は好意的に受け止めてくれたといいます。メイクについて注意したのは、最近職場にきた新しい上司だったとのこと。前からいる人たちは皆、昔も今も変わらず支持してくれているというから、上司の個人的な価値観が原因だったのでしょう。

応援する人もいれば
反対する人も

Facebookに投稿した次の日には、「いいね」が既に5,000もついていて驚いたというScottさん。彼を支持する人たちからは、「そのままでいてください!差別にも立ち向かい続けて欲しい」など、次々と応援のメッセージが寄せられました。

投稿文は職場の人たちにもすぐに広まり、上司はScottさんを呼び出して、写真と文章を消すように要求してきたそう。もちろん、応じることはせず、同僚たちからは「よくやった」と労いの言葉をかけられたといいます。

これはイギリスでの出来事。もし日本だったら、はたまた、あなたの職場だったら。性の多様性について今一度考える良い機会かもしれません。

Licensed material used with permission by Scott Ayton-Laplanche(Facebook), (Instagram), (Twitter)
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