6年間、駅で写真を撮り続ける。レンズ越しに見た「愛と悲しみ」

6年間にわたってサンパウロのとある駅で写真を撮り続けたフォトグラファー、Matheus Dacostaさん。この場所でこそ出会える一枚を撮影しようと、カメラを構えて警備員に止められたことは何度もあったそう。それでも彼を突き動かしたのは、人と人とが生み出す「一瞬」を捉えた時に抱いた感情だった。自分も「生きている」ことを強く感じたのだという。

Matheusさんのレンズを通して見るサンパウロには、愛や喪失感などの感情が渦巻いている。まるで地球の反対側で生きている人たちの息遣いが伝わってくるよう。

足を止めると、そこにあるもの。

涙を流す人。疲れたように一点をジッと見つめる人。唇を重ねて愛を確かめ合う人。愛する人を待ちわびている人。いろんなドラマがある。

「駅には、出会いやケンカ、人の流れ、再会、別れがある。それらが、まるで川のようにかたちを変えていくのです」ーMatheus Dacosta

Licensed material used with permission by Matheus Dacosta
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。