ケモノになって動物園内を「全裸」でラン。

去る8月10日に「ZSL London Zoo(ロンドン動物園)」で開催されたイベントがある。初めて見る人には衝撃的かもしれない。恐らく日本だったら、絶対開催されないだろうから。なぜかというと、参加者は服を着ないことになっているから。

野生に戻って
園内を全裸で駆け抜ける

コース内のピンクの看板には「下着をつける必要はない」「ズボンは履かなくていい!」というスローガンが書かれていて、参加者はほぼ全裸、もちろんスッポンポンの人もいて、動物園の敷地内にある350mほどのコースを駆け抜けている。何周走るかは個人の自由みたいだ。

全身をペイントし、お尻にはシッポをつけて本人たちはなりきっているが、コレ何の動物かわかるだろうか?

「まじめなハレンチ集団」
目的はトラを守ること

このイベント、見た目のまんまなのだけれど、至ってまじめな目的を掲げている。チャリティーラン「Streak for Tigers」は、2013年に始まり、年に一度のペースで開催されている。

絶滅が懸念されているトラ、そしてトラの生息地を守るための取り組みに使わるための資金集めが目的だ。今年は約200人が参加し、28,000ポンド(約395万円)が集まったらしい。

ゴールでもらえるアルミホイルで体を包む参加者たち。トラのぬいぐるみを手にしてニッコリ。

イベントの成果について、ディレクターのJames Wren氏はこのようにコメント。

「この5年間で『Streak for Tigers』には1,000人以上もの勇気ある人たちが参加してくれて、合計200,000ポンド(約2,800万円)集めることができました。このような珍しいイベントを開催できたり多くの人が思い切って裸になり絶滅危惧種の動物を守ろうとしていたりするのは、嬉しいことです」

大胆な発想でここまで注目を集めているのだから、きっとこれもイベントとしては成功と言えるのだろう。なぜ、脱ぐ必要があるかはさておき。

気が早いことに既に2018年の開催について呼びかけている。来年はどれくらいの規模の“群れ”になるかと思うと、今から少し楽しみだ。

Reference:WWF
Licensed material used with permission by The Zoological Society of London
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。