このビーサンに、50万円もの出資が集まるワケ。

僕たちが生活をする上で悩んでいたことを解決してくれるテクノロジー。ありそうでなかったものを体現したアイテム。クラウドファンディングサイトで資金調達をするのは、このようなクリエイティブな製品がメインストリームになっています。

だけど、ニュージーランド出身のAndrew Lambieが出資を募るのは「ビーサン」。すでに世に広まっているモノにも関わらず、約50万円を調達しているのには、もちろん理由があります。

海洋汚染に歯止めをかけるため

太平洋に面する街で生まれ育ったAndrewにとって、海はとても身近な存在。そんな彼が海洋汚染に危機感を抱くのは不思議なことではありません。

ある時は、放置されたであろう網に絡まった鳥の死骸を目の当たりに。別の日には、散乱したプラスチックとともに、ビーチに打ち上げられた魚を見たことも。

海洋汚染によって亡くなっていく、ウミガメやクジラなどの生き物。調べれば調べるほど明らかになる受け入れがたい現実に歯止めをかけるべくアクションを起こすことを決意。

「海洋汚染を解決をすることは難しくとも、軽減することは僕たちにだってできる」

クラウドファンディングで資金調達をする前から、来る日も来る日もビーチを歩き、ゴミを拾い集めていたAndrewとその仲間たち。量はすでに3,000kgを超えており、これらをリサイクルして作ったのがこの「Subs」なのです。

海洋汚染に歯止めをかけるために、ボランティアをして彼らの活動を助けるもよし。自分自身でゴミを拾って環境を考えるのもよし。また、この「Subs」を購入することだってありです。

スペック自体は、はっきり言って普通のビーサン。それでも、そのバックグラウンドを知れば、出資が集まるのも納得です。

Licensed material used with permission by Subs
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。