アメリカ・メキシコ国境でおこなわれた「結婚式」が、多くの人々の心を動かす。
不法移民対策などとして、トランプ大統領が計画しているアメリカ・メキシコ国境に沿った壁建設。建設が実現しようともしなくとも、国境の大部分にはもともと、壁やフェンスなど何かしら仕切りになるものが設置されています。
治安が心配される、そん国境沿いのある場所で、先日ハッピーな出来事がありました。それが今、大きな話題となり感動を呼んでいます。
愛はあらゆる障害を越える
それが「壁」であっても
Photo by Sandy Huffaker/Getty Images
メキシコに住むEveliaさんとアメリカに住むBrianさんは、現地時間の11月18日、アメリカとメキシコの国境で結婚式を挙げました。
アメリカ側の警備隊によって開放されたのは、サンディエゴの「Border Field State Park」内にある、「希望の扉」と名付けられたゲート。
ここで2人が結婚式を挙げることとなった理由は、Eveliaさんが法的にアメリカに入国できないという事情があったからなのだそう。
「Los Angeles Times」によると、人権団体の働きかけによりこれまでも何度かゲートは開かれていて、今回で6度目。ただ、結婚式がおこなわれたのは初めてだったということです。
また、同メディアは新郎の言葉をこのように伝えています。
「『愛に国境はない』というメッセージを発信したかったのです。ここでは大きなフェンスで分けられているけれど、私たちの愛が変わることはありません」
式では、花嫁と花婿を家族や友人らが祝福。2人は書類にサインしたり記念撮影をしたのだそう。
「愛に国境はない」を体現し、多くの人々の心を動かしたEveliaさんとBrianさん。結婚式を通して力強いメッセージを発信するという行動力に乾杯です!
Top Photo by Sandy Huffaker/Getty Images
Reference:Los Angeles Times