2025年にやってくる「6つの未来」とは

スマホを使っていると必ず目にする3Gや4Gという言葉。これは通信規格のことで、“G”はGeneration(世代)を意味しています。

さて問題。

これが「5G」になったらどうなるでしょう?たんに通信速度が上がって快適になるだけでなく、生活そのものが変わってしまうんです!

01.
「スマートハウス」が一般的になり
王様のような生活が実現

2025年にやってくる「6つの未来」

たとえば、朝目覚める時間に最適な温度になるよう空調機器が動き、目覚ましのアラームが鳴るとカーテンが自動でオープン。お湯が沸き、炊きたてのご飯が準備完了に……。まるで執事が身の回りのことを世話してくれるかのように、至れり尽くせりな生活がテクノロジーによって浸透していくんです。

5G回線は、4G回線の10〜100倍以上の速度で、10倍以上の端末に同時接続が可能になります。PCやスマホといったデバイスよりも、IoTによって受けられる体験を大きく変えると言われています。すべての家電がセンサーによって遠隔で自動的に連動して動く、おうちのスマート化も訪れる未来の一つ。

冷蔵庫の中をチェックしてレシピを表示したり、食材の残りが少なくなれば発注までしてくれます。調理中は、フライパンがちょうどいい塩加減を調味。テレビを見れば、好きな芸能人を軸にして番組をレコメンドしてくれたり、ホログラムで表示することも可能になります。さらに、体調に合わせてお部屋の香りもコントロールしてくれるなど、無数のデバイスが生活をサポートする“スマハ”がより身近なものに!

02.
スポーツ観戦は
選手や審判の目線で

2025年にやってくる「6つの未来」

たくさんのデバイスが速やかに繋がるようになれば、無数のカメラからリアルタイムに映像を送れるようになります。いろいろな目線でスポーツ観戦を楽しめるようになり、審判の目線や、選手の目線で撮影した映像を、自分で切り替えることが可能に。

野球のようにポジションがはっきりわかれているスポーツなら、見え方がぜんぜん違ってきそうですよね。なかには、選手が会場に足を運ばずとも、遠隔で試合ができるようになる種目もあるかもしれません。

03.
「タイムラグ」が気にならない!
ゲームの体験もリアルに

2025年にやってくる「6つの未来」
たとえば対戦ゲーム。反射神経が問われる場面はとくに通信ラグがとても重要な要素です。一瞬通信が遅れてしまうだけで、不本意に勝敗が決定してしまうことにも。5Gなら安定した高速通信が可能なので、多人数が参加するゲームでも抜群の安定感に。
 
もちろんVRも大きく進化します。まだまだ大きなデバイスが必要ですが、スマートフォンのような小型デバイスにクラウドからデータをダウンロードできるようになり、もっと身近に楽しめます。高所から身一つで飛ぶウィングスーツといった、命がけのエクストリームスポーツのスリルも、安全かつリアルに味わえるようになります。

04.
完全無人の自動運転車で
移動中の自由度がUP

2025年にやってくる「6つの未来」
自動車の運転は、これまでGPSのカーナビを見ながら人間が操作するのが主流でした。自動ブレーキなどのサポート機能も、基本的には自動車本体のセンサーによって行われています。
 
しかし、これが5Gによって大きく変わります。位置情報、渋滞情報、工事状況、周囲の様子などのビッグデータを統合し、ネットワークで管理することで、安全な自動運転が実現するんです。
 
とくに運転においては僅かなエラーも乗員の命に関わります。通信タイムラグが少なく、同時接続に強い5Gが、自動運転の発展を促します。
 
最近、NECが通信会社や建築会社と協力し、5Gを活用した建設機械による遠隔施工の実証実験を行っています。危険の伴う自然災害の復旧作業などで活躍が期待されているそうで、こうした技術が一般の自動車に応用されていく未来も、遠くないのかもしれません。

05.
離島でも高度な医療が受けられる

2025年にやってくる「6つの未来」
これまでは、たとえ手術の必要な重い病気であっても、離島に住んでいたり、寝たきりだったりすると、大きな病院に行くことは困難でした。ところが、5Gの導入によって遠隔操作のタイムラグがなくなると、手術用ロボットを使った遠隔手術の高精度化に貢献できる可能性も。
 
今年10月、実際に国内の医療分野で初となる5Gを使った実証実験も行われました。和歌山県立医科大学附属病院と、日高川町の山間部に位置する国保川上診療所を通信回線で結び、高精細な映像で診断を行っています。
 
どんなところに住んでいても、平等に質の高い医療が受けられるようになる。5Gは、まさに命を救う技術でもあるのです。

06.
危険を事前察知して家族を守る
強い味方が登場!

2025年にやってくる「6つの未来」
子供がいる家庭にとって気になるのは、やっぱり安全。防犯ブザーやGPS携帯があっても、何をしているのかまではわからない…。というのが今まで。
 
5Gを使えば、自動運転と同じようにGPSとセンサーを組み合わせて、子供の状態を常に把握できるようになります。
 
こちらもすでに実証実験が進行中。NECが警備会社と協力して、高精細カメラの情報を5Gで送信し、AIによって不審行動の予兆を検知。その情報を警備員と共有することで、危険を事前に防げるようになるんです。
 
子供だけでなく、年配の人やペットの様子を把握したり、家の状況をモニターすることで防犯にも役立ちます。

「新しい生活」は、
2025年までに実現する可能性あり!

2025年にやってくる「6つの未来」

生活に寄り添う新しい通信とその未来。5Gは、2020年の東京オリンピックに向けて運用開始できるよう現在開発が進められています。

3Gが2001年、4Gが2012年に運用がスタートしたことを考えると、本格的に新しい通信規格を前提にしたプロダクトやサービスが出てくるまでは、5年くらいが妥当かもしれません(その頃には、6Gと言った新しい世代の通信の話題を耳にするようになってそう……なんて考え過ぎ?)。

想像の話とはいえ、2025年ごろには、ここで紹介したような生活が実現している可能性があるのではないでしょうか。

5G回線の開発によってNECが実現する未来は、ヒト、モノがすべて繋がる世界。新しいスマホやデバイスが現れるというよりも、あらゆるところから情報が常に受け取れるように。

あらゆる体験が便利に、幸福に、安全にアップデートされた生活がすぐそこまできているかと思うとワクワク!