人は、こういう場所を「秘境」と呼ぶ。
鼻の先が凍るような、極寒の地。
コンドルの声が上空で響き、多様なアンデスの動植物の息吹が、かすかに息づいている。
標高4,600m。息をのむような美しい氷河湖が、目の前に広がっている。
「白と青」を独り占め
自分以外に人の姿はなく、足下にはごつごつとした岩。
足場の悪い道なき道の末に辿り着いた、青く冷たい湖。
冷え切った山には雪が積もり、吐く息は白く、人の言葉は自分が口にするもの以外聞こえない。
これらの写真は、ペルーの湖「ラグーナ69」で一夜を過ごしたChris Königさんに提供してもらった。実際に訪れるハードルは決して低くはないが、一度はこの目で見てみたい景色だ。