「何もない」からこそ、また訪れたくなる南の島

ビーチリゾートっていうと、たいていの人が思い浮かべるのがハワイ、国内なら沖縄もいいですよね〜。バリやセブも捨てがたい。

どこも素敵だけれど、ここで推したいのは北マリアナ諸島にあるサイパンです。

それなりに有名ではあるけれど、ハワイなどの超ビッグネームに比べて、どこがどうスゴイのか、知ってる人は少ないはず。

サイパンの魅力をひと言で言うと「田舎」ってこと。余計なものがなにもない。似たり寄ったりの開発がされた観光地とはひと味違う、その素朴さにはまります。昔ながらの懐かしい田舎の風景は、「南の島に来たんだなあ」って気分に心からさせてくれるんです。日本の人混みなんてまるで嘘のよう、とにかくのんびりゆっくりできます。

しかも、直行便でなら日本からわずか3時間半と、気軽に行けるんです。そんなサイパンの魅力を紹介していきましょう!

「もしかして、このビーチをひとりじめ?」
ということもあり得ます。

オブジャンビーチ ©Junji Takasago/MVA

年間約50万人の観光客が訪れるビーチリゾート、サイパン。それなのに、実は結構ビーチが空いているんです。その理由はふたつ。まず、サイパンにはビーチがたくさんあること、人口がたった5万人弱しかいない小さな島だということ。世界中から観光客がやってきても、大半のビーチはいつも空いているんです。

そりゃメジャーなマニャガハ島なんかは賑やかだけれど、それでも江の島やワイキキビーチのような混雑ぶりではありません。ちょっと離れたビーチに行くとひとり占めできるぐらい空いていることも。

まあ、それぐらいノンビリしているんですね。海外の人気ビーチや国内のビーチでは絶対に体験できないような、ゆるやかな時間が流れています。

日々の疲れを癒やしたい人、誰にも邪魔されたくないカップル、思いっきり子どもたちを遊ばせたいというファミリー。サイパンは、いいですよ〜。

「星が……」
言葉が出ないほどです。

スターゲイジング ©Junji Takasago/MVA

サイパンの見どころは海だけじゃありません。じつは、星空もスゴイんです。

というのも、上空を太平洋上を横切る気流が1年中吹き抜けているために塵がたまらず、空が澄んでいるそうです。しかも、他の有名リゾートと違って、大きな街などが近くにあるわけではないので、地上の明かりが少ない。ゆえに、肉眼でも空いっぱいの星を確認することができます。

現地では、観測ツアーも盛んなので、写真のような星空を誰でも楽しむことができるというわけです。

サイパンの星空については、コチラの記事でも取り上げているので、興味がある人はチェックを!

「ダイビング初めてなのに!」
簡単に楽しめます。

ダイビング ©Junji Takasago/MVA

知ってるようで知らないサイパンですが、ダイバーの間では違います。その透明度、青の深さ、地形の秀逸さと、とにかく魅力満載。世界中のダイバーから愛されています。

そして、ここが大事なんですが、サイパンのダイビングは、とってもハードルが低いんです。

もちろん、ダイビングスポットもいろいろなので、初心者が行けないようなところもあります。でも、ボートに乗らず、ビーチエントリーできるダイビングスポットもあるし、お値段も1ダイブ(所要約3時間)で40ドル〜55ドル程度。水深わずか10mぐらいのスポットでもウミガメやアジ玉(アジの群れ!)に遭遇することも!

初めての人や家族連れでダイビングを楽しみたいって人は、迷わずサイパンですね。

「サイパンだけじゃないんだ」
テニアン、ロタもあります。

テニアン島/タガビーチ ©Junji Takasago/MVA
テニアン島/ブロー・ホール ©マリアナ政府観光局/MVA
ロタ島/千本ヤシ ©マリアナ政府観光局/MVA
ロタ島/テテトビーチ ©Junji Takasago/MVA

サイパン島は14の島々から成る北マリアナ諸島のひとつ。サイパン島以外にも、テニアン島とロタ島という島があり、秘境のような雰囲気を残しつつも観光で訪れることができるんです。

テニアン島は、サイパンから小型飛行機でわずか15分というロケーション。あまりの美しさに日本のCM撮影のロケ地としてよく使われる「タガビーチ」や、「ブローホール」と呼ばれる潮吹き穴などの見どころも。よりのんびりとしたリゾート気分を味わえる島として人気があります。

一方、ロタ島もサイパンから小型飛行機で30分程度。ダイバーの聖地として知られた島ですが、ここは北マリアナ諸島のなかでもとくに海の透明度が高く、その青さは「ロタブルー」と呼ばれています。また、ジャングルのような原生林が残っており、バードサンクチュアリでの野鳥観察も人気となっています。

さて、最後にサイパンを訪れる人の間で人気なのが、マニャガハ島。サイパンから船で約10分の距離にある無人島で、眩しすぎるほどのターコイズブルーの海が広がります。ここに来たら、ボートシュノーケリングは必須。透明すぎる海の中はまるで遮るものが何もないくらいクリアに見ることができます。たくさんの熱帯魚や亀も、手を伸ばせば届きそうな距離を普通に泳いでいたりします。周囲1.5kmの小さな島なのでのんびりと散歩するのもアリ。マニャガハは現地の言葉で「ひと休み」と言う意味。シュノーケリングと散歩で疲れたら、ランチをとって、あとはビーチでお昼寝なんて最高ですよね。

マニャガハ島 ©Junji Takasago/MVA

こんな楽園の島まで
直行便でならたったの3時間半

サイパン島へは、国内の主要都市からハイシーズン時に運航されるチャーター直行便で、たったの3時間半という距離。または経由便を利用して、グアムまたは仁川乗継で行くことも可能です。

忙しい日常から抜け出して、ゆっくりと流れる島時間に身を委ねながら、ビーチでぼーっとしたり、熱帯魚と一緒に泳いだり、降ってきそうな星を眺めたり。ショッピングや観光よりも、とにかく海で遊びたい、のんびりしたいという人には間違いないリゾートアイランドです。

次の休みには、サイパンで癒し旅なんていいかもしれませんね!

Top photo: マイクロビーチ ©Junji Takasago/MVA