220のワイナリーが集まる、世界的にも珍しいワイン村が「シアトル」にあった。

アメリカのワインといえば、ナパバレーやソノマを故郷とする「カリフォルニアワイン」を思い浮かべる人も多いでしょうが、ここで問題。ワイン生産量が全米でカリフォルニアに次いで2番目に多い地域はどこ?

答えは、西海岸の街
ワシントン州シアトル

近年、シアトルでは街中や郊外にワイナリーが増加中。

そのきわめつけが、都心部から車で30分の場所にあるワイン村・Woodinville(ウィッディンビル)。900以上あるワシントン州のワイナリーのうち、なんと約220軒がこの村に集合しているそうで、ここまで局地的なワイン村は世界的にも珍しいのです。

ワイナリーホッピングの起点は
高級リゾートホテル

千鳥足でシアトルの都心部まで戻るのも面倒くさいよね。ということで、村にたたずむウッディなホテル「willows LODGE(ウィローズ ロッジ)」がワインファンたちに大人気。

ここに泊まって、一日中、心ゆくまで酔いしれるって…なんて贅沢なオトナの休日なんだ!

マイクロワイナリーの
生産現場を見学

ワイナリーへの道標を頼りに、お目当ての場所へ。Woodinvilleでは、ぜひワイン生産者の思いに直接触れてみたい。

まず訪れたのは、1年間に5,000ケースしか作らないスモールプロダクションにこだわる男・ジョンさんが経営するワインブランド「JM Cellars」の工場。

今朝手摘みしたばかりの、厳選されたブドウたち。

ブドウの粒の大きさを、スタッフが目視で分別している。

計20ヶ月、樽で寝かせる。

ジョンさんのワインクラブには約3万人の会員がいて、発売と同時に9割が会員によって購入されるので、市場に出回るのは1割のみ。なんだかもったいない気がして、もっと生産量を増やさないの? と尋ねたら「これ以上増やすと、樽をきめ細やかに世話ができなくなるからね」と笑います。

自分たちの作ったワインを愛してくれるファンのために少数精鋭で丹精込めて作るワイン。なんだか、そのサイクルってとってもヘルシー。

日本でも数年後に流行るかも?
「クラフトウイスキー」

Woodinvilleは、ワインだけじゃありません。今シアトルで流行中、ウイスキーのマイクロ蒸留所も見学できるのです。

クラフトビールならぬ、クラフトウイスキー! ブームの追い風もあり、今やシアトルにはアメリカ国内の中でも群を抜く軒数のクラフトウイスキー蒸留所が存在しています。

実はワシントン州では悪名高き禁酒法を地味に引きずっていて、つい最近までウイスキー・ジン・ウォッカなど、蒸留酒のマイクロブルーワリーが州法で禁止されていました。

一斉に開花したのは、州法が変わった2008年。そこから雨後のタケノコのように増加したそう。

今回訪れた「WOODINVILLE WHISKEY」では、コーンを蒸し、発酵させ、糖分が最終的に4年間かけてアルコール分に発酵するまでの工程を、ガイドつきで案内してもらいました。

カスケード山脈の雪解け水を使ったシアトルのウイスキーの美味しいこと!

ウイスキー、のち、
再びワイン!

次は、マイクロワイナリー「PATTERSON CELLARS」へ。2000年に創業した、オーナーのジョン・パターソンさんが、突然の訪問にもかかわらず親切に対応してくれました。

これからロゼになる、つぶし終わったブドウのジュース。

まだアルコールではなく、ジュースでした。54%がお砂糖なので、とっても甘い!

最後に訪れたのは、2009年創業、歯医者さんが営む異色のワイナリー「LAUREN ASHTON」。シアトルを始め、ワシントン州のワインは赤がほとんどで、珍しいけれどこちらは白ワインがメイン。

ワイナリーというより、自宅のリビングのようなホッと落ち着く空間で、5種類のワインをテイスティング。

グラスに注いですぐには飲まず、手でワイングラスに蓋をしてクルクル回しながら香りを堪能。口にエアを含んで、鼻腔に残ったワインの香りを楽しむ…etc。いろんなワインの楽しみ方も教えてもらう、有意義な時間。

夜は「willows LODGE」で
贅沢ディナー

ワインホッピングした日の夜は、迷わずホテルに併設されたレストラン「Barking Frog」へ。ここでも、ワインによく合う料理と一緒にワイン三昧。

ちなみに、Woodinvilleのレストランの数はおよそ30軒。6年前にはたった2軒しかなかったらしいので、このワイン村がすごい勢いで成長していることが分かります。

ワイン好きなら一度は訪れてみたい夢の村は、今、ほどよく熟してます。

willows LODGE
14580 NE 145th St
Tel:(425)424-3900

 

Woodinville Whiskey Co.
14509 Woodinville Redmond Rd
Woodinville
Tel: (206) 294-1322

 

JM Cellars
14404 137th Pl NE Woodinville
Tel: (425) 485-6508

Photo by Riyua Joe
coordinator:松田京子
僕のなかのワインのイメージと言えばやっぱりまだ、高級で、ハレの日のもの。でも、今回訪れた「東京ワイナリー」は真逆。東京ワイナリーがあるのは、近隣にコインパ...
クロアチアの“海底ワイナリー”「Edivo Vina」。普段は一般公開されていませんが、今なら期間限定で行くことができます。11月まで!
「え、そんなとこにも?」という国の新緯度帯ワインをご紹介。世界からも注目を浴びるタイの赤ワイン「グランモンテ・ヘリテージ・シラー」。サミットの晩餐会ワイン...
メジャーなワイナリーであろうとなかろうと、魅力的なぶどう畑は、結婚式を挙げるのにはパーフェクトなロケーションだといえるでしょう。単純にワインは素晴らしいで...
あなたの感情を読み取りブランデーの中にハートマークを投影するグラス。アプリと連動する必要あり。デートで使ったら、クールに振る舞っていても心の中を見透かされ...
正直、そんな状態で働いていたことに驚きですが、一番ビックリしたのは当事者自身かもしれませんね。予想外の方法で空を飛んでしまったのだから……。
国産ぶどう100%使用して日本で醸造される「日本ワイン」からオススメの1本。まるき葡萄酒の「まるき ルージュ」は和食との合わせがバツグン。そこには120年...
イスラエル北部のゴラン高原にの白ワイン「ガムラ・リースリング」。最先端を行く科学技術と伝統的な醸造法を組み合わせることで、国際的な評価の高い白ワイン。焼き...
新世界ワインから、日本産のワインを紹介。丹波ワインの「京都青谷産スパークリング城州白梅ワイン」。いわゆる「日本ワイン」とはひと味どころじゃなく違うけど、め...
「ハリー・ポッター3」の撮影監督も務めたマイケル・セレシンが設立したワイナリーの「セレシン・エステイト シャルドネ 2015」は手づくりにこだわる
「Apollo Peak」のCat Wine(キャットワイン)は、アルコールフリーの猫用ワイン!一人でお酒を嗜むのもいいけれど、愛猫と一緒ならもっと充実し...
評価高まるNZのワイナリー、セレシン・エステイトが気軽に飲んでもらえるようにと立ち上げた別ブランドの赤ワイン「モモ ピノ・ノワール 2016」。
名前から自然派ワインとわかるオーストラリアの「ナチュラル・ワイン・カンパニー シラーズ」。ゴクゴク飲めて味わいも非常にクリーンなので安心してオススメできる...
国産ぶどう100%使用して日本で醸造される「日本ワイン」からオススメの1本。大和葡萄酒の「番イ(つがい) 2016」は刺身との相性がいい白ワイン。一緒に飲...
ドイツの200年以上歴史をもつ醸造所と、歴史は浅いけどアメリカで新世界ワインの開拓者として活躍を続けてきたワイナリーのコラボブランドがつくった白ワイン。そ...
保護性もデザイン性も機能性も大事だけど、カスタムして遊ぶっていう感覚もアリだと思います。
シアトル・マリナーズの本拠地セーフコ・フィールドで売ってます。
ワイン選びにお困りというアナタに少しヒントになるTips。ワインボトルのラベル、フランス語でいう「エチケット」を少し知っておけば、ワンランク上のワイン好き...
アメリカ西海岸の街・シアトルは、家賃とグルメレベルが連動するように高騰中。食いしん坊にはますます魅力的な街へと変貌を遂げています。そんなシアトルは今、フー...
「え、そんなとこにも?」という国のワインをご紹介。チュニジアのロゼワイン「シディ・ブライム」は地中海性気候の恩恵を受けた1本。何か御礼の贈り物にするのに歴...
ワインの用語を勉強する中で感じたのが、「~ジュ」って単語がとにかく多い!ということで、参考までにワインを語れるよう自分の勉強ノートからワードをいくつかご紹...
まるでミックスネクターってくらいにフルーティさが際立つ、アメリカ、カリフォルニアの「アイアンストーン・オブセッション・シンフォニー」。超・超フルーティな香...
さすが欧州No.1のオーガニック大国と思わせる心地よさ抜群の白ワイン。ピュアでナチュラルな味わいをぜひ試してほしい1本。
2018年7月1日を境に、シアトルのレストランでは、プラスチック製ストローなどの提供が禁じられるそう。これに先駆け、「Strawless in Seatt...