【日本のワイン】「現代の和食」に合うのには、100年の歴史あり

イタリア、フランスといったワインの生産量で有名な国ではない、「新世界ワイン」を連載でご紹介している本企画。我が「日本ワイン」もここ数年で格段と進歩を遂げ、世界的評価を得られる存在へと成長を遂げています。
ちなみに、「日本ワイン」とは、日本国内で栽培されたぶどうを100%使用して日本国内で醸造されたワインのこと。

そんな「日本ワイン」でオススメしたい手頃な1本をご紹介します。

日本のワイン造り黎明期から継がれた想い

ロゴとエチケットのデザインがいかにも日本って感じで、醤油とか入っていても不思議じゃなさそうなこちらの赤ワイン。
まるき葡萄酒の「まるき ルージュ」
もちろん国内栽培ぶどう100%のこだわりワイン。お値段は手頃な1,000円台。

マスカットベーリーAという品種をメインに樽熟成した他のぶどうなどをブレンド。ほんのりとした樽香に甘い香りのする重厚な味わいに仕上がってます。それでいて、軽快な酸味もあるから重いばかりにならない。
合わせるならやっぱり和食で、豚の角煮やすき焼きといった醤油味で煮込んだりした和の濃い味との相性がバツグン!
和食にあうのも納得なのは、このワインの作り手が、日本でのワイン造りの原点となるとともに現存する日本最古のワイナリーという点。

創業者の土屋龍憲氏は初代首相でもある伊藤博文の命を受けてワイン醸造技術習得にフランスへ遊学したというのだから、歴史を感じます。
土屋龍憲氏が帰国してワイナリーの前身となる「マルキ葡萄酒」を設立するのが1891年。「フランスワインがフランス料理に合うように、甲州ぶどうが和食に合わないはずがない」という創業者の想いを継ぎながら、120年以上も日本ワインの研鑽を続けてきたんです。
その成果が積もり積もっているんですから、いまの和食に合うワインになるはずですよね。

和食に合う日本ワインってだけでも、なんだか洗練されて食卓がリッチになりそうな印象ですが、お手頃なのでテーブルワインとして使うのもオススメできる1本です。

©2018 TABI LABO

「まるき葡萄酒 まるきルージュ」

■産地:日本
■ぶどう:マスカットベーリーA・ベーリーアリカントA
■色:赤
■味わい・風味:ライト~ミディアムボディ
■実勢価格:720ml 1,188円~

Top image: © 2018 TABI LABO
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