【女性醸造家が造る】これこそ本命と言いたい!見つけたらお宝な赤
ワインの生産量で有名な国の産まれではない「新世界ワイン」を連載でご紹介している本企画。女性醸造家によるワインも数多く新世界から生まれています。ワイン造りの女神たちが造る1本をご紹介しましょう。
独創的で男っぽくて美味い、比類なきワイン
ワインの名前のとおり、エチケットには暗い色の馬の額とワイングラスをコラージュした図柄が描かれたカリフォルニア産「ダークホース ピノ・ノワール」。
お値段は1,000円台前半ですが、その味わいは名前に反して本命レベル。ピノ・ノワールのワインでは通常やらない、他のブドウ品種とのブレンドや高温浸漬によって、まろやかな旨みが凝縮したベリー系の濃厚な味わい。それに、果実由来の豊かなアロマ。野太くワイルドな印象だけど、甘すぎない男っぽさが実に美味い!あまりこれまでに知ったことない味わいです。
そんなメンズな印象のワインですが、担当する醸造家はベス・リストンさんという女性っていうのが、理想の男性像をワインに投影したんですか?なんて思ったりしてしまいます。
その彼女のワイン造りは、型にはまらないことを信条としているのだそう。例えば、世界各国から代表的なブドウ品種を選びブレンドしたオールスター品種なワイン造りなど、常識やルールを超えた独創的な発想で取り組みをしているという。
なるほど。だから、「濃く」て「旨い」比類なきワインになるんだと納得。
造り手のペスさん曰く「ワイン造りはトレジャーハント」なのだとか。より良く新しい手法で未開な美味しさを探求していることを宝探しの旅に喩えているんですね。
ワインを探す消費者も、このリーズナブルな値段で濃厚な赤ってお宝を見つけられたら、得した気分だしうれしい。
いままで個人的にはノーマークだったけど、運良く出会うことのできた絶品ワイン。まさに大穴=ダークホースだったんですよね。
■産地:アメリカ
■ぶどう:ピノ・ノワール、グルナッシュ
■色:赤
■味わい・風味:ミディアムボディ
■実勢価格:750ml 1,218円~