オランダ人が生み出した「日本的」ランプ
「折りたたみ家具」と聞いてどんなものを想像しますか?
椅子、テーブル、ベッド、傘……
と、思いつくのはこんな感じでしょうか。
アムステルダム在住のRobert van Embricqsさんは、特殊に加工した一枚の板から組み立てるイスやテーブルなどをつくっている家具デザイナー。省スペースであることはもちろんのこと、飛び抜けたデザイン性でファンを魅了しています。
そして、こんなものまで作っていました。
1・2・3 で
アートな「ランプシェード」に
大変身
一見するとただの板が、あっという間に木材が絶妙に折り重なった芸術的なランプシェードに。
これはRobertさんが手がける「RISING LIGHT FIXTURE」。木材が放射線状に複雑に折り重なる様子はなんとも繊細で、圧倒的な存在感です。Robertさんいわく、骨の構造や、植物の生命と動きからインスピレーションを受けたのだそう。
近づいて見ると、こんな感じ。
木材一つひとつに、接続パーツを取り付けていて、簡単に組み立てられるよう計算し尽くされています。
テーブルやイスはもちろん、こんなランプシェードがリビングにあれば、一気にアート空間になりそうですよね。どことなく「日本的な美しさ」が感じられて、和室にも映えそうです。
インテリアの本質
「折りたためること」や「フラットパックであること」は、現代社会でせせこましく生活していると、たいへんありがたい。
でも生活の利便性という側面だけでなく、心が踊ったり、あえて人に自慢したくなデザインであることのほうが、本来のインテリアには重要な要素だったりするのかもしれませんね。