たいせつな人と肩を並べてみてもらいたい。そんな映画です。
ひとりとして同じ嗜好性をもった人間がいないように。ひとつとして同じかたちをした夫婦やカップルは、この世に存在しない。
これ、当たり前ではあるんだけれど、日々の生活のなかで、どうしても見失いがちなことなんじゃないかな。
もしも、いま。たいせつなパートナーがいながら、その関係性に自信をもって「しあわせ!」と言えないのだとしたら、ぜひふたりで肩を並べてみてもらいたい。今日紹介する『しあわせの絵の具』は、そんな映画作品です。
愛を知らないふたりが見つけた
ちょっとおかしな「夫婦のかたち」
かんたんにあらすじを説明します。
これは、カナダの女性画家モード・ルイスと夫エベレットの、実話にもとづいた物語。家庭に恵まれずに育った彼らが、運命的に出会い、結婚をし、ふたりだけのたしかなしあわせを手に入れていくようすが描かれています。
手足に障がいをかかえるモードと、不器用で口数の少ないエベレットは、トラブル続きの生活のなかでお互いを認めあい、心を通わせていきます。
その一つひとつの瞬間は、とてもささいなものではあるんだけれど。でも、ちゃんとわかるんです。「あ、いま愛しあってる」って。
愛し愛されているか
その真実は、ふたりにしかわからない
彼らをみていて、あらためて、愛しあい方って夫婦/カップルそれぞれだなと感じました。と同時に、愛しあえているか、その真実はふたりにしかわかならないなとも。
たとえば、第三者にパートナーのはなしをして、ネガティブなことを言われたとするでしょう。それで心を乱されてしまう人もいるかもしれません。だけど、日々、ふたりにしか通用しない方法で愛を積み重ねているなかで、断片だけをみてジャッジされてしまうのは、ちょっと違うのかな。
ふたりが愛しあえていると思うのなら、ちゃんとしあわせな関係が築けているということ。それで、それだけで、じゅうぶんなんですよね。きっと。
最後に。
わたしは、はからずも、この作品をたいせつな人と一緒にみました。みる前よりもみた後の方が、となりにいる彼のことを何百倍も愛おしく感じてしまって、とてもしあわせな気持ちになりました!
『しあわせの絵の具』
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