どうして「加湿器」がこんなカタチになったかというと…。
写真のおじさまが心を込めて(?)吹いている楽器の名を知っていますか?
これは、牡羊や牡ヤギの角から作られた古代イスラエルの角笛「ショファル」。旧約聖書にも登場し、前2千年期から使われているそうですが、この形を応用して現代人が何を作ったかと言うと…。
じゃーん!
音色の代わりに水蒸気
そう、コレ加湿器なのです。
現代のショファルは、私たちを乾燥シーズンから守ってくれる便利アイテムに。楽器から受け継いだ名前もそのまま「Shofar(ショファル)」。
従来の加湿器の形に思いを巡らわせてみると、四角いもの、ティアドロップ型、筒型、丸型などが浮かんでくるでしょう。どちらかというとインテリアに染まってくれるような、それこそ空気のように存在してくれるようなニュートラルな色合いと形を求めて、加湿器ショッピングに出向いていたのでは?そこへ行くと「Shofar」は、一風変わったデザインを目指したんだ、なんて思うかもしれません。
この「角笛型」、
生まれるべくして誕生した
実際に独創的な形であるのはさておき、ここでどんでん返しを。実は韓国生まれのデザイナーHYUN YEOL SHINさんがこの形を選んだのは、水を最も効率よく放出できる形だからだそう。まさかそれがショファルの形と一緒だっただなんて。
キーポイントは底の湾曲部分。蒸発が始まるのは、ここにお水が一旦落ちてから。そのため、お水が一滴も残らず放出されるそうなんです。お水を全部使いきれるのは、節約家にとっては微笑ましい点ですね。