魚を食べることの本質を知れた、宗像の「漁港で刺身」体験

福岡で取材中、プライベートSNSに、とある場所からiPhoneでパシャっと撮った写真をあげたところ、複数の友人からLINEで質問や感想が届きました。

「え、めっちゃ羨ましいんだけど、どこ?」
「こんなことできる場所求めてた!」ってな感じ。

それが、今回のお話「漁港で刺身」です。

獲る→捌く→はい、刺身。

ことのはじまりは、福岡県宗像市の鐘崎漁港にある「鐘の岬活魚センター」。センター内のいけすの中では捕られたばかりの魚が、元気に泳いでいます。

※元気に泳ぐ獲れたてのとらふく

眺めているうちに
せっかくだから食べたいな、と思い立ち、「やず」をセレクト。
「やず」は、最終的には「ブリ」になる出世魚。
地域によって色々あるみたいですが、馴染みのあるところでいうと
順番的には「やず」→「ハマチ」→「ブリ」という感じです。


刺身でとお願いしたら……


こうなって、


こうなって、


こうなりました。


もう、本当に一瞬!
見事すぎる手捌きを追うのも束の間のこと。
あっという間に、やずが刺身になりました。



で、どこで食べる?って話。
(※鐘の岬活魚センターはあくまで販売店です)

 

鐘の岬活魚センターを出ると、すぐそこは海。
「せっかくなら食べて行きましょうか!」ってことで、
こうなったわけです。

ちょっとベンチを借りてきて、取材でお邪魔した5人で刺身を囲みました。

「いただきます」

このボリューム感、結構じゃありません!?
この時の「やず」は、1匹1300円。刺身料金 プラス300円(※料金は魚のサイズにより変動)で、刺身状に捌いてもらえ、わさびと醤油、お箸が付いてきます。

食べ始めてからは5人が5人とも「旨い」「最高」のオンパレード。そんな言葉しか出てこないくらいには「漁港で刺身」の魅力にどハマりしていました。

夢中で食べて、船着場から玄界灘を眺めて、
満足感で満たされたところで片付けをして撤収しました。


帰り際、鐘の岬活魚センターに戻り、
「おいしかったです」と伝えたところ

「生きものやけんね〜」

の、ひと言。

とても感慨深いものがありました。
正直いうと、魚を捌くところで目を背けたくなる場面が何度かありました。でも、普段から海の恵みを享受していること、そして、私自身、刺身が大好きであることに変わりはありません。


単純に海で刺身を食べられる(環境がある)ことは、とても貴重だと思いました。と同時に、鐘の岬活魚センターからの一連の流れがあっての「漁港で刺身」こそ、魚を食べることの本質に触れた“最高の体験”であることを噛み締めました。

ごちそうさまでした。

「鐘の岬活魚センター」
住所:福岡県宗像市鐘崎778-6
TEL:0940-62-1570
営業:8:00〜16:00
定休日:水曜日

▪️活魚は鐘崎漁港で水揚げされたものが日替わり。
三枚おろし 無料、刺身はプラス300円〜(魚のサイズによる)

Photo by JAPAN LOCAL
取材協力:宗像市
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。