【香川県】うどんだけではもったいない。郷土料理「しょうゆ豆」を味わうべし
香川の名物と言えば、やっぱりうどんでしょうか。90年代後半から始まった大うどんブームは一過性のもので終わらず、香川には現在でも多くのうどん目当ての観光客が訪れています。
でも、現地の人がうどんと一緒に食べている「しょうゆ豆」も、香川の本当の郷土料理だと言えるかもしれません。
うどんとの相性もいい
香川の郷土料理
©2018 Makoto Kujiraoka
「しょうゆ豆」に使われるそら豆はピーナッツや大豆に比べて脂肪が少なく、あっさりとした素朴な味が特徴です。それを香ばしく煎ってから、醤油、砂糖などで作ったタレに漬け込んだものが「しょうゆ豆」。香川県は全国有数のそら豆の産地で、小豆島では400年以上続く醤油蔵が数多く残っています。
一般的な煮物と違ってしっかりとした歯ごたえがあり、甘辛い味付けになっているのでご飯のお供やおやつに最適。香川県のうどん屋さんで「しょうゆ豆」を見かけた人も多いのではないでしょうか。
皮ごとそのままパクリと食べてもおいしいのですが、皮が苦手な人は剥いて中身だけ食してもOKです。
お遍路さんも食べる
健康食「しょうゆ豆」
©2018 Makoto Kujiraoka
「しょうゆ豆」が生まれた背景には諸説ありますが、香川県は四国八十八ヶ所巡りの最後の県です。昔、巡礼の旅をするお遍路さんを接待しようとしたお婆さんがそら豆を煎っていると、たまたま隣に置いてあった醤油壺の中に飛び込んでしまい、食べてみたらおいしかった、というのが「しょうゆ豆」誕生の定説になっています。
ビタミンBやたんぱく質、カリウムなどを多く含んでいるので、江戸時代からお遍路さんの健康を支えていたのかも知れませんね。
©2018 Makoto Kujiraoka
購入は、大西食品より。
Top image: © Makoto Kujiraoka