『おとなになる日』
「おとなになる日」
シャーロット・ゾロトウ 文 / ルース・ロビンス 絵 / みらい なな 訳(童話屋)
わすれられたくないし、置いていかれたくないし、いつだって、そばに連れていってほしい。「めんどくさい」って思われてること、ほんとはわかっていたけど、それが自分のすべてみたいになってしまっていた。今思えば、ちょっとやみくもになっていたかもしれないな。当たり前に大事なはずの「自分」っていうものが、ずっと見えなくなっていたんだ。
大事なものの順番はどんどん変わっていく。そうやって、わたしたちはおとなになっていく。主人公のティモシーみたいに、あるときふと、今の自分にとってほんとうに大事なものと、出会えますように。
『おとなになる日』(童話屋)シャーロット・ゾロトウ 文 / ルース・ロビンス 絵 / みらい なな 訳
年がはなれた兄さんだけが遊び相手のティモシー。「ぼくもぼくも」と兄さんの後を追っかけても、兄さんにはあしでまとい。ところがある日、おむかいに同じぐらいの年の男の子がひっこしてきて……。
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