『キャベツくん』
「キャベツくん」
長 新太 文・絵(文研出版)
おとなになって、だれかを「助ける方法」をちょっとずつ覚えてきた。
いろんなところに行けるようになったし、お金も、そこそこ使えるようになった。だからだれかを「助けることができる」自分に、すこしずつなれてきているような気もする。
だけど、そんなことよりも。
ふとしたときに、「ちょうどいい」言葉をかけられる自分になりたい。なにか素晴らしい言葉なんて言えなくても、たとえばお腹がすいている人に、「あそこにおいしいレストランがあるよ、ごちそうするよ」と指をさして誘える人になりたいな。
なんとなく、なんとなく、今日よりあしたの自分がやさしい人になれますようにと思って、この絵本はおしまい。
それでは、おやすみなさい。
『キャベツくん』長 新太 文・絵(文研出版)
ライオンがキャベツを食べるとどうなるのかな? じゃあクジラが食べると? キャベツくんとブタヤマさんの楽しい会話のおもしろさに注目。
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