自分も「明日はだれかにやさしくしたい」って思っちゃう。—— 絵本『キャベツくん』

いま、おとなに、ひつようなもの。

 

むつかしい言葉もけっこう覚えたし、漢字だってそれなりに知ってる。文字ばっかりの分厚い本だって、読めるようになったよ!

ちいさな頃、眠るまえに読んでもらっていた絵本。
最後のページをめくったら、その日もおしまい。おやすみなさい。

だけど、「おとな」になったいま、夜はいろんなこと考えちゃう。言葉がたくさん書いてある本を読んだあとは、すぐに「おしまい、おやすみなさい」ってわけには、なかなかいかない。

だから、もう一度はじめてみよう。眠るまえの、絵本の時間。

「キャベツくん」
長 新太 文・絵(文研出版)


おとなになって、だれかを「助ける方法」をちょっとずつ覚えてきた。

いろんなところに行けるようになったし、お金も、そこそこ使えるようになった。だからだれかを「助けることができる」自分に、すこしずつなれてきているような気もする。

だけど、そんなことよりも。

ふとしたときに、「ちょうどいい」言葉をかけられる自分になりたい。なにか素晴らしい言葉なんて言えなくても、たとえばお腹がすいている人に、「あそこにおいしいレストランがあるよ、ごちそうするよ」と指をさして誘える人になりたいな。

なんとなく、なんとなく、今日よりあしたの自分がやさしい人になれますようにと思って、この絵本はおしまい。

それでは、おやすみなさい。

 

『キャベツくん』長 新太 文・絵(文研出版)

ライオンがキャベツを食べるとどうなるのかな? じゃあクジラが食べると? キャベツくんとブタヤマさんの楽しい会話のおもしろさに注目。

Top image: © 2018 TABI LABO
むつかしい本も、読めるようになった今だから。
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