職人のクラフトマンシップを感じる「オール・ハンドメイド」の絵本。

最近、ひさびさに絵本を手に取りました。ちょっと不気味な木の絵が表紙に描かれた『夜の木』という絵本です。ざらざらとした漆黒のぶ厚い紙。ページをめくると、独特な懐かしい香りがしました。子供の頃だったら、きっとストーリーに注目したと思うのですが、私は本そのものの工芸品のような佇まいに惹かれてその絵本を購入しました。

どんな場所で、どんな人たちが作った絵本なんだろう。そう思って「タラブックス」という出版社の名前をネットで調べてみると、『タラブックス インドのちいさな出版社、まっすぐに本をつくる』(玄光社)という本が見つかりました。その本を読んで、自分が大人になってもこの絵本に魅力を感じた理由がわかったのです。

一冊の本を作るために、
ここまでする。

47124a49e4f153df5844eb144d220161b36ecbe2

絵本が作られているのは、南インド・チェンナイにある「タラブックス」という出版社。『夜の木』は、日本語だけでなく、フランス語、ドイツ語、韓国語、スペイン語、イタリア語にも翻訳され、タラブックスのロングベストセラーになっている絵本なのだそう。

何より驚いたのは、本の作られ方。なんと手漉きの紙に、シルクスクリーン(版画技法の一種)によって一枚一枚手刷りで印刷されていて、それを職人が糸で製本していたのです。独特な香りの正体は、インクと紙。ぼこぼことした均一でない紙は、手漉きの紙だったからなのです。

D03144bde9a4c6e4ad9dce9fb57544b290f8883f

機械で大量印刷できる時代に、こんなにもアナログな方法で一冊の本が作られているということに、電子書籍にはない「紙の本」の可能性を感じました。

Ddec513b54fa759d07808fff2989ea685159f503
ハンドメイドの絵本がミリオンセラーになり、数々の賞を受賞しているインド・チェンマイの出版社「タラブックス」。彼らが世界中から賞賛を浴びているのは、なぜなの...
夫婦2人の出版社「アタシ社」は、神奈川県逗子市にあります。ミネシンゴさんは美容文藝誌『髪とアタシ』の編集長、三根かよこさんは30代向け社会文芸誌『たたみか...
『髪とアタシ』は、ミネシンゴさんと奥さんの三根かよこさんの二人による夫婦出版社「アタシ社」から出版されています。流行の髪型だけを取り上げる美容雑誌ではあり...
花一輪をプレゼント……はキザでも、ワイン1本ならプレゼントできちゃうかも。
そんな簡単な贈り物にするのだっていい、エチケットの花一輪が可憐で愛らしいアルゼ...
出産ストーリーって、自分で経験したことがないと、何度聞いても腑に落ちることはないのでは?自分でリアルに感じることが難しいからかもしれません。けれど、Aly...
政府の検閲が厳しくなっているインド。あるアーティストが、不公平な状況を作品を通して、おかしいのではないかと訴えています。題材になったのは、『カーマ・スート...
ここで紹介するのは、文房具マニアの少年・山本健太郎くん(当時小学6年生)が作った『文房具図鑑』。れっきとした「本」です。元々、夏の自由研究としてまとめたも...
深刻化するインドの大気汚染を逆手にとって、排気ガスから集めた“インク”をアーティストAnirudh Sharmaさんは開発しました。
カーペンターとサーファー。2つの顔を持つPeterのビルドアップスタイルは、オールハンドメイド。その出来栄えは、自宅のガレージでつくるレベルをはるかに超え...
ビル・ゲイツは年に数回、<Think Week(考える週)>を設けている。その間は本を読んだり、同僚が時代に取り残されないように、と選んでくれた資料に目を...
長年にわたり世界中の「お酢」を探求してきた専門家が語る、お酢の魅力。
インド中部にある小さな村。貧しい地域だがスケートボード場がある。この場所は学校へ通う子どもじゃないと遊ぶことができないなど、彼らが楽しみながら人生において...
“Today is a very good day to die.” この言葉は、俺の人生を2度も変えた。1度目は、インディアンネームを授かった時。2度目...
地球儀をつくる職人、と聞いてもあまりピンとこないかもしれません。でも、ロンドンの老舗地球儀メーカー「Bellerby & Co」は、一つひとつをハンドメイ...
『Context=文脈』をテーマにした、音楽と本のイベント。素敵な音を奏でるアーティストのライブと、彼ら自身が推薦する本を“音楽家の本棚”に並べて展開しま...
ブックバスのプロジェクトを立ち上げたのは、インターネットを中心に古本の買取販売を行っている「バリューブックス」。古本の買取と寄付によって本を集め、それを販...
ドイツのカッセルに出現した「パルテノン神殿」。実はこれ、世界各国で出版禁止になった本で作られています。その数、なんと10万冊。実はこのパルテノン神殿、以前...
いまやコーヒースタイルの定番になりつつある「コールドブリュー」。じっくり時間をかけて抽出するわけですが、これをもっと美味しく飲む方法がありました。
次々と専門のお店ができて大流行中のクラフトビール。ところで、そう言えば少し前に「地ビール」なんて言葉もありました。いまいち分からずに使っているこれらの言葉...
インドに住むカップル、ShyamさんとAnyaさん。ラブラブな2人にも、ひとつだけある不満がありました。それは、インドでは「公共の場でキスをしてはならない...
ポールマッカートニーや桑田佳祐など、著名なミュージシャンに愛用されている「ヤイリギター」。1965年の設立以来、メイド・イン・ジャパンにこだわり続けてきた...
本を選ぶ時、書評欄や書店員さんなど誰かのオススメから選ぶ方は多いでしょう。しかし、今や本もAIがオススメしてくれる時代なんです。ということで話題のAI書店...
『進む、書籍PR!たくさんの人に読んでほしい本があります』著:奥村知花(PHP研究所)をご紹介。
紹介するのは、ロンドンを拠点に活動をするフォトグラファーChristopher Wilton-Steerさんの写真。それを見た人に、旅をしている気分になっ...