365日、「地球」と向き合い続けるロンドンの職人たち。

いつか一軒家を買ったときは、絶対に“彼ら”の地球儀を置きたいと思っている。

取り扱いのある文具屋さんに行けば、入手するのが特別難しいわけではない。けれど世に出回っているほとんどは、工場で大量生産されたモノ。

Bellerby & Co Globemakers』の地球儀は、型取りから全て手作業でつくられている。手の温もりを買い手のもとまで届けられるのは、本当に珍しいことなのだ。ここで働く人たちが、「唯一の職人」と呼ばれるくらいに。

Photo by Jade Fenster

0.1mmの誤差も許さない、
完璧な「地球」をつくる。

Photo by Bellerby Globemakers(YouTube)

はじまりは約10年前。創設者であるPeter Bellerby氏が、父の80歳の誕生日に地球儀を贈ろうと探し回ったときに、意外とあか抜けたモノが見つからないことに気がついた。

「無いなら自分でつくろうと思って取りかかったけれど、結果としてわかったことは、スペルや位置が、間違った状態で世に出回っている地図が多いということ。そもそも、ほとんどの地球儀は完璧な球体ではなかったのだ」。

そうして完璧な球体、経線、スピンさせる時の最適な角度……こだわり続けた結果、出来あがったのはなんと2年後だったと言う。

その後、彼はひとりで工房を立ち上げ、いまでは15人の職人たちを抱えるまでになった。『Bellerby & Co Globemakers』の地球儀は、プレミア品として扱われるようになり、ハリウッド映画でも使われている。

地球儀を回すたび、
ストーリーが生まれる。

Photo by Jade Fenster

ギリシャ神話や星座、ときにはイギリス王室が主催する競馬「ロイアルアスコット」のイベント用など、彼らはオーダーしたものを地球儀に描いてくれる。

太平洋にラブレターを書いたり、支柱に名前やメッセージを彫ることも。

Photos byJade Fenster

ひとつとして同じ表情をしていない地球儀には、それぞれのストーリーがある。真心を込め、描かれた絵や文章を読みながら回せば、子どもにとっては、絵本のような存在になる。世界中に散りばめられた思い出を話す、パートナーとのアルバムにもなる。

手に取る人とデザインによって、役割はきっと変わっていく。そんな地球儀をつくれるのは、彼らだけだろう。

Licensed material used with permission by Jade Fenster / Bellerby & Co Globemakers
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