全国でもごく一部のベーカリーでしか買えない「牛乳」があるらしい
パンとのマッチングを追求して開発された牛乳がある。カネカ食品から展開中の「パン好きの牛乳」だ。今年4月にリリースされたにもかかわらず、コンビニはおろか、街でほとんど目にした記憶がないのはどういうわけか。
それもそのはず、実のところ現在までに東京、大阪をはじめ、全国でも一部のベーカリーのみで販売する“お宝牛乳”なのである。
価格は200円(税抜)と割高。500mlというサイズも、飲みきりにしてはやや大きい。それでもなお希少性が先行し、見つけたら即買いレベルの期待感がたまらない。
ベルギーの乳製品メーカーと技術提携して開発されたこの牛乳。北海道産の生乳にできるだけ熱を加えず、絞ったままの深いコクを活かし、パンの風味を邪魔せず、逆にそれを引き立たせるスッキリした後味を追求している。
コクがあるのに、後味スッキリ。
これだけ聞けば、缶ビールや缶コーヒーを連想してしまうが、パンをよりおいしく食べるためにたどり着いたロジックなんだそう。
「味の濃さ」こそ、おいしい牛乳の条件。そんな認識だったけれど、ことパンとのマッチングだけを考えたとき、そこにもうひとつ「スッキリ」というニュアンスが必要だったのか。
うーん、パン好きたちの感想を聞いてみたい。
“お宝”に出会う喜びと、
ベーカリーを開拓する楽しみ
味うんぬんをいったん抜きにしても、この時代にコンビニや大手スーパーで安易に入手ができないというのがイイじゃないか。パン好きのことを思ってつくった牛乳なら、それが買えるのもまたベーカリーのみ。
だから、ここでも「〇〇店で売ってます」はやめよう。だってパン好きならば、新しいベーカリーを開拓する楽しみを知っているはずだから。もしかしたら、行きつけのパン屋ですでに出会っているのかもしれないしね。
これまで冷蔵ショーケースの前は素通りだったなら、足を止めてみてはいかがだろう。「パン好きの牛乳」は、きっとそこにある。
そして……2019年春
「パン好きのカフェオレ」登場!
限られたパン屋でしか手に入らない、そのプレミア感がSNSでウケ、またたく間に話題となった牛乳のネクストラインが2019年4月に登場。今度は「カフェオレ」だ。
こちらも北海道産の生乳を贅沢に使い、コーヒー豆は深みのあるグアテマラ産を合わせた。パンのおいしさを最後まで味わえるカフェオレも、もちろん“パン好きのため”を考えてつくられたもの。
さらに……!
今度のカフェオレはコンビニでも買える!パンヤだけでなく、一部コンビニやスーパーでも全国で販売中。今後さらに販路を拡大していくのが楽しみだ。
取材協力:カネカ食品
*この記事は2019年12月11日の時点で、一部加筆しております。