札幌・北18条のモーニングは「お粥とコーヒー」。え…どゆこと?
札幌の北18条駅付近で朝ごはんを済ませようとカフェ「CITY OASIS」に入ったら、コーヒーとお粥のセットが目に入った。
いまや和食にコーヒーを合わせることくらい珍しくはないと思っていたけど、お粥か……。一体、どうなんだろう。
しかも、お粥に胡椒を振るのが
CITY OASIS流
お粥は、素の白粥だ。それにお総菜のセットと塩、そして胡椒?
店員さんの「振ってみてください」という言葉を信じてみたけど、これが意外においしい。よく考えれば中華粥と胡椒は相性がいいし、たしかにこれは体のポカポカが加速する。
そこでコーヒーもひと口すすってみると、これまたいい。粥に、胡椒に、コーヒー。なんだ、普通に合うじゃないか。
台湾とニュージーランドがコラボした
「身近なカフェ」
オーナーの謝宗儒さんは、台湾出身。9歳でニュージーランドに渡り、大学時代に青森県へ。そのまま日本で店を出すことになった。
「ニュージーランドでは、みんな必ず朝にカフェに寄ります。仕事の支度をしたり、朝ごはんを食べて、一日のはじまりに備えるのです。彼らは、1日3回はカフェに行くんですよ。でも日本に留学したとき、そういう使い方ができる店がなかったんです。ドレスコードもなく、スウェットでも入れるような、そんな日常に寄り添っていてフレンドリーな店を作りたいと思ったんです」
謝さんが台湾のお粥とニュージーランドのコーヒーを掛け合わせたメニューを考案したのは、そんな理由からだ。
ちなみに、不思議な組み合わせはお粥だけにとどまらず、魯肉飯(ルーローハン)、台湾ソーセージ、シュウマイ、棒餃子がそれぞれコーヒーとセットでメニューに並ぶ。「なかでも、肉まんセットが一番の売れ筋です」と謝さん。
「強さ×強さ」で
コーヒーは喧嘩しなくなる
じつはこの異種の組み合わせは、どんなコーヒーにでも合うわけではないそうだ。元バリスタでもある謝さんも知識をもって様々なトライ&エラーを繰り返し、ようやくたどりついた答えが “コーヒーの淹れ方” だった。
「コーヒーが酸味方向か苦み方向かのどちらかに分かれることは、わりと知られているかと思います。酸味あふれる豆と、苦みあふれる豆を2種類使うことで、ボディがとても広いコーヒーになります。そうすると、コーヒーの個性がなくなる代わりに、大概のものにマッチするコーヒーになるんです」
お粥は、冷え切った体を温めてくれる。そして、コーヒーが興奮状態を引き起こし、体を目覚めさせてくれる。ただおいしいだけ、ではないのだ。
「CITY OASIS」
住所:北海道札幌市北区北18条西3丁目2番-24号
TEL:011-788-7081
営業時間:8:00〜23:00(LO22:30)、火曜・金曜のみ 8:00〜18:00(LO17:30)
朝食 8:00〜11:00、昼食 11:00〜16:00、BAR 16:00〜
定休日:水曜日
公式HP:http://cityoasis.wp.xdomain.jp/
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