100周年を祝い、ドイツの街を走る「バウハウスバス」

1919年、ドイツに設立された美術学校「バウハウス」。その名を聞いたことがある人も多いでしょう。絵描や建築、写真などに力を入れ、ナチスの弾圧で1933年に閉校するまで数々のクリエーターなどを輩出。それだけでなく、理念や表現方法は今もなお世界中の建築やデザインなど、さまざまな分野に多大な影響を及ぼしています。

そして、創設100周年を迎える今年、記念して造られたバスがあります。

©CC-BY SA Tinyhouse University

道路を走るバスは中の様子が外から見てもわかるようなつくり。このガラスのカーテンウォールは、同校が以前ドイツのデッサウ(10年ほど前に隣接するロスラウと合併)にあった時の建物の外観に似せたもの。

バスの中ではワークショップやエキシビションが行われたり、バウハウスの歴史などを記した内容の本を並べた図書スペースまで用意。ナンバープレートもアルファベット表記の部分にこだわりが見えて、洒落ています。

すでに1月からドイツ国内の2都市に出現して稼働中。今後はコンゴのキンシャサ、その後は再びドイツへ。そして8月には香港で走ることになっています。

日本人としては、学校の記念となると銅像や記念碑などが建てられるイメージがあるのですが、こういう取り組みは面白いですね。

©SAVVY Contemporary
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©Mirko Mielke
Reference: Dezeen, Lonely Planet
Top image: © Mirko Mielke
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