あの「学園都市」が、ロンドンから日帰りで遊びにいけるって知ってた?
UKの頭脳とも言われる、言わずと知れた2つの大学「オックスフォード」と「ケンブリッジ」。イギリスに行ったことがない人でも、なんとなくその格式高そうな雰囲気は想像できると思います。
いずれも広大な敷地と多くのカレッジを抱えた、いわゆる “学園都市” なのですが、日本でイメージするそれとは少し違います。
巨大すぎてむしろ “学園ごと都市”。
ただの学園都市ではなく、観光地としても十分すぎるほど楽しめる大きさの街です。
どちらもロンドンから約1時間
「日帰り旅行」にちょうどいい!
オックスフォードとケンブリッジが実はどちらもロンドンからアクセスのいい場所にあることは、意外と知られていません。
たとえばオックスフォードに行く場合。移動手段はバスか電車がおすすめです。ロンドン・ヒースロー空港から出ている長距離バスに乗れば1.5〜2時間ほどでオックスフォードに着きますし、ロンドン市内の「パディントン駅」からオックスフォードまでは電車で約1時間。駅には、あの「くまのパディントン」の像があります。
一方のケンブリッジも、バスで行くとなると2時間ほどかかりますが、ハリー・ポッターの映画のロケ地として知られる「キングスクロス駅」もしくは「リバプールストリート駅」から電車で向かうと、1時間ほどで到着。ただし、ケンブリッジ駅からケンブリッジの街の中心街までは徒歩20〜30分ほどの距離があるので、ゆっくり歩いて散策するか、バスに乗りましょう。
ちなみにイギリスの電車は日本と違って、日にちや時間帯、予約タイミングなどによっても価格が大きく変動するのでご注意を。
それぞれの
「古き良きイギリス」を味わう
オックスフォードではさまざまな建築美を楽しむことができますが、なんと言っても『ハリー・ポッター』のロケ地になっているので、ファンにはたまりません。ホグワーツ魔法魔術学校の大広間や図書館……映画のワンシーンが目の前に広がります。
オックスフォードの数あるカレッジのなかでも最大規模の「クライスト・チャーチカレッジ」には、映画『ハリー・ポッター』のロケ地として使われた「大階段」や「ザ・グレートホール」、さらには「ボドリアン図書館」など見どころが満載です。
映画ファンならずとも、十分に歴史と建築そのものの美しさを体感できるはず!
ケンブリッジにもゴシック様式の礼拝堂などたくさんの歴史的な建物がありますが、こちらは少し趣向を変えて、川の景色や緑などをゆったり楽しむのも◎。
そもそもケンブリッジという名前は「ケム川にかかる橋」に由来しているという説もあります。
通称「ためいき橋」など、川にかかる橋の数々も絵になりますし、そこから眺めるケンブリッジ大学は、まさに古き良きイギリスらしい景色と言えるかもしれません。
また、このケム川では「パント」と呼ばれるボートで川下りが楽しめます。川面からクイーンズ・カレッジやセント・ジョンズ・カレッジを眺めるのも一興です。
“圧巻” なのに無料!
博物館や美術館はゼッタイに行くべし
オックスフォード、ケンブリッジともに、さすが学園都市と言わんばかりにたくさんの博物館や美術館を保有しています。
たとえばオックスフォードなら、世界有数の規模を誇る「オックスフォード大学自然史博物館」は必ず立ち寄りたいスポット。恐竜や生き物の骨や剥製の充実ぶりが人気ですが、古生物や鉱物なども含めると約400万点の標本が収蔵されています。また、1860年代に建てられた建造物も魅力的です。
さらには、数あるオックスフォードの博物館のなかでも異彩を放つ民族博物館「ピットリバース博物館」や、イギリスでもっとも古い大学博物館と言われる「アシュモレアン博物館」など、1日ではとても周りきれないくらいの展示が各所にあり、しかも大学の管轄なので無料で楽しめます。
一方のケンブリッジには、アンティーク美術品を巡るのが楽しい「フィッツウィリアム美術館」や、ダーウィンの研究資料なども展示されている「セジウィック地球科学博物館」、一軒家のようなアートギャラリー「ケトルズ ヤードハウス ギャラリー」など、こちらも興味に合わせて絞り込まないと、あっという間に時間がすぎてしまうほどの充実ぶり。
ケンブリッジは、街中にもオブジェやアートギャラリーが多いので、時間が許すかぎりのんびり周ってみるのがおすすめです。
夜は、歴史あるパブで
ビールなんていかが?
学園都市だけあって、どちらの街も「パブ」が元気です。
オックスフォードにある「The Eagle and Child」は、日本でいうトキワ荘のようなもので、『ナルニア国物語』で有名なC・S・ルイスや、『指輪物語』のJ・R・R・トールキンなどの人気作家たちが夜な夜な集まっては熱く語り明かしていた、なんてエピソードも。
またケンブリッジには、この街でもっとも古く、もっとも人気と称されるパブ「The Eagle」があります。老舗のパブならではの落ち着いた雰囲気を味わってみては?
ちなみにあまり知られていないことではあるのですが、これら名門大学の「寮」に泊まることもできます。ロンドンからの日帰り旅行もいいけれど、エリート学生になった気分で1泊してみるのもいい思い出になりそうです。
大阪→ロンドンへの直行便も!
そんなロンドンに向かうなら、イギリスの航空会社「ブリティッシュ・エアウェイズ」の直行便がおすすめです。東京の成田空港もしくは羽田空港からロンドン・ヒースロー空港への直行便は毎日2回。また2019年4月1日より、大阪からの直行便も週4回になるそうです。
フライト時間は、だいたい12時間30分ほど。
ロンドン市街も良いですが、今回紹介した「オックスフォード」や「ケンブリッジ」まで足を少し伸ばすだけでも、きっともっとディープなイギリスの魅力に触れることができますよ!